国土交通省関東地方整備局(建設) 関東整備局の見坂茂範(けんざか・しげのり)企画部長インタビュー

インフラDXをリード
関東地方整備局の見坂茂範企画部長は18日、就任インタビューに応じ2021年度予算の早期執行に向けて「20年度補正と21年度当初で大型予算をいただいている。これまで直轄工事の実績がない建設業者にも、どんどんチャレンジしてほしい」と語る。またインフラ分野のDX(デジタル・トランスフォーメーション)では「今年をスタート元年と位置付け、今後の建設労働者の減少や働き方改革に資するように、整備局が先頭に立って自治体などをリードしたい」と意欲を示した。
今回で関東整備局の勤務は3回目となる。就任の抱負は3点を掲げ「まず災害への備えとなる。とりわけ首都直下型地震への備えが重要と考える。もしかしたら、明日にも来るかもしれないので『道路啓開の八方向作戦』などで常に身構えたい」と述べた。
第2は「経済を支える社会インフラの整備で、道路では首都圏3環状の整備が進んでいるが、これからも地域の課題解決的な事業が必要」と前置き「成田空港と東京都とのアクセス改善に向けて事業化した『北千葉道路』。埼玉県内は渋滞解消を目指して、東京外環道と圏央道の間への『2・5環状』も求められている。また国道357号の『第2湾岸』にも取り組む必要がある」とし「河川については自治体と一緒に進める流域治水プロジェクトを、速やかに進めたい」と意気込んだ。
第3については「建設業界への期待となる。大規模なインフラ整備を担う大手中堅のゼネコン、地域の守り手である地元建設業者とも大切な役割りを担っており、体制の維持が不可欠」とし「生産性向上の取り組みとしてスタートしたBIM/CIM・DXの推進、週休2日制をはじめとする働き方改革などにも、企画部長として各部をリードして積極的に取り組みたい」と決意を示した。
仕事への取り組み方は何事も全力投入とし、座右の銘は『一生懸命』。
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【略歴】けんざか・しげのり 1993年京都大学大学院工学研究科土木工学専攻修了、同年建設省入省。道路局高速国道課長補佐、関東地方整備局企画部企画調整官、福岡県県土整備部長などを経て4月1日から現職。兵庫県出身、52歳。趣味はジョギングで、毎週末はストレス発散も兼ねて1時間くらい走る。5km・25分のペースで本格的。
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<見坂茂範企画部長>