インタビュー

2021
2021/12/09
(社)日本建設業連合会 【日建連新委員長インタビュー】「建築宣言の実現を」賀持剛一建築設計委員長
2021/11/30
国土交通省 【国土交通省インタビュー】総合政策局長 和田信貴氏「経済対策で必要な予算確保」
2021/11/12
(財)建設業振興基金 【就任インタビュー】建設業振興基金 建設キャリアアップシステム事業本部長 長谷川周夫氏「持続可能な仕
2021/10/13
国土交通省荒川上流河川事務所 荒川上流の大束淳一(おおつか・じゅんいち)所長/就任インタビュー
2021/10/02
国土交通省 【国土交通省就任インタビュー】道路局長 村山一弥氏「重要なインフラを次世代に」
2021/10/01
国土交通省 【国土交通省就任インタビュー】大臣官房技術審議官 廣瀬昌由氏「業界と連携してDX推進」
2021/09/25
国土交通省 【国土交通省就任インタビュー】港湾局長 浅輪宇充氏「DXと脱炭素化に対応」
2021/09/17
国土交通省 【国土交通省就任インタビュー】不動産・建設経済局長 長橋和久氏「業界全体でダンピング防止を」
2021/09/08
国土交通省 【国土交通省就任インタビュー】住宅局長 淡野博久氏「住宅・建築分野で木材活用を」
2021/09/02
国土交通省 【国土交通省就任インタビュー】都市局長 宇野善昌氏「価値高める空間づくりを」
2021/08/30
国土交通省関東地方整備局(建設) 関東整備局の安邊英明総務部長インタビュー/首都圏の中枢を下支え
2021/08/28
国土交通省 【国土交通省就任インタビュー】国土交通審議官 石田優氏「時代に即した産業へ発展を」
2021/08/25
国土交通省関東地方整備局(建設) 関東整備局の塩井直彦河川部長インタビュー/治水対策を着実に
2021/08/25
国土交通省 【国土交通省就任インタビュー】公共事業企画調整課長 岩見吉輝氏「個々の会社で生産性向上を」
2021/08/24
国土交通省 【国土交通省就任インタビュー】技監・吉岡幹夫氏「協力して産業の維持を」
2021/08/20
国土交通省北陸地方整備局(建設) 「積極対話で状況把握」北陸地方整備局建政部・芭蕉宮部長就任インタビュー
2021/08/17
国土交通省関東地方整備局(建設) 関東整備局の若林伸幸局長インタビュー/21年度は「DX元年」
2021/08/11
国土交通省 【国土交通省就任インタビュー】事務次官・山田邦博氏「国民目線の対応を徹底」
2021/08/07
国土交通省北陸地方整備局(建設) 「流域治水を深化」北陸地方整備局河川部・丸山部長就任インタビュー
2021/08/05
国土交通省北陸地方整備局(建設) 「業務環境を整備」北陸地方整備局企画部・松浦部長就任インタビュー
2021/07/29
国土交通省国営常陸海浜公園事務所 新年度インタビュー/国営常陸海浜公園事務所 小島孝文事務所長
2021/07/20
国土交通省久慈川緊急治水対策河川事務所 新年度インタビュー/久慈川緊急治水対策河川事務所 石川武彦事務所長
2021/07/06
国土交通省下館河川事務所 災害備え流域治水へ/工藤美紀男下館河川事務所長インタビュー
2021/06/15
国土交通省常陸河川国道事務所 新年度インタビュー/常陸河川国道事務所 原田昌直所長/酒門立体交差調査に着手/地元業者はパートナー
2021/06/08
国土交通省霞ケ浦導水工事事務所 就任インタビュー/霞ヶ浦導水工事事務所 小池聖彦所長
2021/05/28
国土交通省関東地方整備局(建設) 関東整備局の藤田正(ふじた・ただし)統括防災官インタビュー
2021/05/26
国土交通省常総国道事務所 新年度インタビュー/常総国道事務所・丸山昌宏所長
2021/05/20
国土交通省関東地方整備局(建設) 関東整備局の見坂茂範(けんざか・しげのり)企画部長インタビュー
2021/05/18
国土交通省 【国交省インタビュー】インフラDX総合推進室長 森戸義貴氏「書面から脱却し業務効率化」
2021/05/07
国土交通省関東地方整備局(建設) 関東整備局の土井局長/新年度インタビュー
2021/03/29
(社)日本建設業連合会 【日建連インタビュー】「制度拡充求めていく」池上一夫住宅委員長
2021/03/25
(社)日本建設業連合会 【日建連】「建設業の大切さを」佐々木正人広報委員長インタビュー
2021/02/10
国土交通省 【インタビュー】国土交通省 山田邦博技監/中長期的な技術者育成を/海外の実績も適正評価
2021/01/06
国土交通省 【新春インタビュー】赤羽一嘉国土交通大臣/インフラ分野DX推進/新3Kへ取り組み加速
2021/08/07

国土交通省北陸地方整備局(建設) 「流域治水を深化」北陸地方整備局河川部・丸山部長就任インタビュー

 国土交通省本省から4年3カ月ぶりに北陸地方整備局に戻った。河川部における最大の取り組みともいえる「流域治水」。丸山準部長は「流域治水ではハード整備は当然のことながら着実に推進する。流域治水はそれだけではない。各水系の12水系12プロジェクトができたとはいえ、まだスタートしたばかり。これを各水系の特徴を踏まえながら深化させなければならない。まずその点を全力でしっかりと取り組んでいきたい。流域治水というキーワードで職員と力を合わせ、精一杯取り組んでいくことが私の最大の抱負だ」と意気込む。

 流域治水はそれぞれの事業主体だけではなく、流域のあらゆる関係者が連携して取り組む。丸山部長は「関係者間でコミュニケーションをしっかりととっていかなければならない。国として積極的に、地域の安全・安心を守る意気込みで、都道府県、市町村、地元の企業、住民と協業していく。ロードマップやプロジェクトもオープンになっているので、それに沿って取り組みを行いたい」と連携と着実な歩みの重要性を示した。

 管内の主要プロジェクトの大河津分水路改修。丸山部長は「治水事業の根幹である『下流から』という点からも、その1丁目1番地が大河津だと思っている。大河津の流下能力を上げることが信濃川水系の全体的な事業推進のキーにもなるので、着実に進めることが重要と考えている。また、こうした大規模構造物事業で最新技術を使っていることも重要だ。今後、他の事業にも積極的に活用できるよう下地を作るという点からも重要だ。それは働き方改革にもつながっていく」と語る。

 その大河津分水路は来年、通水100年を迎える。「関屋分水路も通水50年となり、合わせてイベントを考えている。これを契機に過去の治水事業の歴史を思い出してほしい。そして今、われわれは流域治水に取り組んでいる。先人を知り、今を知り、先を知ることで未来につなげていきたい」と語った。


 まるやま・じゅん 1988年建設省入省。2013年阿賀野川河川事務所長、19年国土交通省水管理・国土保全局防災課総括災害査定官などを経て7月から現職。山形県立酒田工業高校卒業、58歳。

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