2006/05/01
東京都道家孝行道路監

監督・検査体制の強化へ
道家道路監インタビュー
東京都
東京都建設局の道家孝行道路監は、公共工事の低入札工事が増加している現状について「適正な競
争による事業費の削減は良いが、品質が悪いものは受け入れることはできない」と述べ、都として施
行の監督・検査体制を強化していくことを明らかにした。不採算工事の受注は建設会社の淘汰につな
がる可能性があるとして、競争の激化に不安を覗かせた。
道路特定財源に関しては「道路財源は必要な道路建設に充てるものであり、公共事業の予算削減に
合わせるものではない」とした。道路特定財源が余剰になるという見方を否定した上で、「暫定税率
の見直すべき」との考えも示した。
首都高速道路と協議を進めてきた中央環状品川線の施行部分については「首都高速道路と東京都は
良い意味での競争関係にある。互いに技術力を最大限活用し、23年度までの完成を目指す」と述べ、
両者の間で合意がとれたことも明らかにした。
団塊の世代が定年退職し、技術者が離職する時期が迫ってることについては、監督・検査体制にイ
ンハウスエンジニアのノウハウなどを注ぐことや一部業務のアウトソーシングの必要性を示している
。
【略歴】
昭和49年3月中央大学理工学部卒業、4月東京都に入都(建設局)。建設局第二建設事務所長、交
通局技術管理担当部長、都市計画局都市基盤部外かく環状道路担当部長、建設局道路建設部長などを
経て、18年4月より現職。57歳。趣味はラグビー、座右の銘は大道無門。