記事

事業者
栃木県

知事決定4件、市町村決定2件等を承認

1998/07/31 栃木建設新聞

 県都市計画地方審議会は二十三日、都市計画道みずほの通り(宇都宮市)と鬼怒テクノ通り(同)の法線変更など知事決定案件四件、市貝町公共下水道など市町村決定案件二件、建築基準法第五十一条但し書きに伴う民間事業者の特殊建築物設置位置の承認、環境影響評価専門部会の設置の合計八件を諮問内容通り承認し、渡辺文雄知事に答申した。専門部会を除きいずれも事業化を目的とした案件のため、県では審議会答申を受け、年内をめどに事業計画承認、変更認可などの手続きを進めることにしている。

 審議項目は、知事案件が三・三・一〇八みずほの通りと三・三・二鬼怒テクノ通りの法線変更、三・五・一〇九鹿島橋山下線(足利市)の構造見直しと幅員変更、都市計画六号鬼怒緑地(上三川町)と六・五・一にしなすの運動公園(西那須野町)の区域拡大の四件。市町村案件は足利市の公共下水道排水区域の拡大、市貝町の都市計画公共下水道の決定の二件だった。

 みずほの通りと鬼怒テクノ通りは、県営畑地帯総合整備事業の宇芳真地区事業区域との整合を図るため、みずほの通りの上籠谷町内一部区間を南側へ法線変更、総延長を六、五二〇mから六、四八〇mに改める。標準幅員は二五m。これに伴い鬼怒テクノ通りのみずほの通りとの立体交差個所(区域)も南側へ変更される。

 両路線は、平成三年二月にスカイコリドールの一部を形成する新設路線としてみずほの通りが標準幅員二五m、鬼怒テクノ通りが同三〇mで都市計画決定。変更されるみずほの通りは起点を宇都宮市西刑部町、終点を同上籠谷町とし、新四号、鬼怒テクノ通りと立体交差する。構造は地表式。

 鬼怒テクノ通りは、高規格道路に沿った幅員三〇~四八・四mに変更する。計画延長は起点を真岡市寺内、終点を宇都宮市氷室町とする延長約一四、一〇〇m。このうち、宇都宮市上籠谷町内延長約四七〇mは幅員四七・五~四八・四mの嵩上式とし、同区間を除く延長一三、六三〇mは三・三・一〇二宇都宮水戸線、三・三・二真岡二宮線、三・四・四真岡壬生線との立体交差をはじめ幹線街路三路線との平面交差が予定されるため、幅員三〇~四八・四mとする。構造は地表式。

 鹿島橋山下線は市の事業化に伴い、既に都市計画決定していたオーバーパスによるJR両毛線横断構造を見直しアンダーパスに変更する。標準幅員(一二m)の変更はないが、地下横断部の幅員を変更する。起点は鹿島町鹿島橋左岸、終点が山下町の三・五・一〇六七丁目大前線交差部までの延長一、四四〇m。両毛線をアンダーパスし、前後の三・四・一前橋水戸線、三・四・一〇七三重小俣線の二路線とは平面交差となる。

 市貝町の公共下水道事業は、赤羽上町と市塙の合計約八九kmを排水区域とする。放流管渠、水処理センター(面積約一九、六〇〇㎡)は大字多田羅字篭堰に整備することになった。今年度は当初予算で下水道事業特別会計を新設、二千百九十六万三千円を計上しており、調査、基本設計業務に取り組む。

 そのほかの案件は次の通り。

▼宇都宮都市計画緑地の変更

 都市計画六号公園鬼怒緑地(上三川町、約二九〇km)に、新たに七・一kmを追加し、総面積約二九七・一kmとする。町が整備中の蓼沼親水公園にグラウンド、駐車場を整備するための変更で、追加する用地は霞堤となっている北側の一角。今年度中に事業計画変更認可まで進めたい意向。

▼足利佐野都市計画下水道の変更

 足利市公共下水道事業排水区域に新たに市街化区域に編入した約四kmを組み入れる。この結果排水区域面積は約三、一四四km(うち汚水処理区域約三、一四四km、雨水処理区域約二、八四九km)となる。

 下水管渠は鵤木西砂原後汚水幹線が足利市鵤木町から同助戸三丁目、鵤木中川汚水幹線が鵤木町から福富新町まで。施設は鵤木中継ポンプ場(足利市鵤木町)面積約二、一〇〇㎡、足利市水処理センター(鵤木町及び川崎町)が面積約六四、〇〇〇㎡、坂西団地水処理センター(葉鹿町、中間処理施設)が約一、三〇〇㎡。

▼西那須野都市計画公園の変更=都市計画公園六・五・一にしなすの運動公園(西那須野町大字高柳字関谷道東)に隣接する一・三kmを追加し、総面積一一・八kmとする。追加用地は現在臨時駐車場として使用されており、町では新たにサッカーグラウンドの整備を計画している。

▼宇都宮都市計画区域内に設置する卸売市場等の用途に供する特殊建築物の敷地の位置=民間事業者が鹿沼市に設置するごみ処理場の区域設定。設置位置は鹿沼市下石川字大野原七三七-一ほか一筆。面積は六、〇五二・四九㎡。処理能力は日量二〇t。

▼環境影響評価専門部会の設置=県都市計画地方審議会下部組織として、環境影響評価専門部会を設置。



紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら