東部地域広域水道企業団はこのほど、広域水道事業のメイン施設として来年度からの着工を計画している『百蔵浄水場』の詳細設計を日本上下水道設計(東京都港区海岸一-九-一五、〇三-三四三二-四三二一)に一億一、八〇〇万円で委託した。また、十二年度からの着工を見込む導水施設についても、先頃同社に七、〇〇〇万円で委託している。
同浄水場は、大月市七保町下和田地内の大月市営森林総合利用施設跡地に建設されるもの。
浄水場の能力は、日量一万八、〇〇〇tの計画で、現在の給水日量一万七、一〇〇t(大月市一万二、三五〇t、上野原町四、七五〇t)を上回り、両市町で今後とも増大する水需要に応える。十三年度の完成を目指し、来年度からの工事着手が予定される。
また、取水場はラバーダム形式で浄水場近くに建設され、十二年度から二か年での建設を予定する。
同企業団が実施中の広域事業は、県が大月市七保町瀬戸深城地内に建設中の深城ダムにより開発する水源の水利権を得、下流に位置する大月市七保町下和田地内に取水場を設置、ここから同地内近くに建設する浄水場に導き浄化、両市町の貯水施設に水道用水を送水管で送り出すシステム。
総事業費は一五三億七、七五〇万円で、うち建設事業費に約一三六億円を見込む。