県土木部は、主要地方道藤原宇都宮線総延長三、三〇〇mの道路改良事業のうち、新設するミニバイパス全区間(延長一、八〇〇m、全幅二五m)を一挙に発注する方針を固めた。工事は二工区に分割し、それぞれ単体での入札を予定。月内にも十~十四社程度が指名される見通し。入札は本庁監理課から執行される。今年度事業費として十五億円を、同工区工事費、別区間の用地費、舗装費などに振り分ける。
発注予定工事は、宇都宮市岩本町の豊郷中学校東側から河内町下田原地内の現道接続部まで。工事内容は下層路盤工、表層路盤工、側溝設置工など。幅員構成は車道が中央分離帯を含め一六m、歩道は片側四・五mの広さを確保する。設計は(株)富貴沢建設コンサルタンツ(宇都宮市簗瀬二-一三-二六)と、大日本コンサルタント(株)(東京都豊島区駒込三-二三-一)が担当した。
今年度事業費がほぼ要望通り確保できたため、工事の進捗状況次第では年度末にも舗装工の発注が見込まれる。
全体事業区間は、起点が宇都宮環状道路(宮環、関堀町)、終点は河内町田原地内。ミニバイパスを含め全区間が幅員二五mの四車線、両側歩道付き道路となる。総事業費は六十五億円を見込んでいる。
現道拡幅区間(延長一、五〇〇m)は、宮環交差部からバイパス起点まで(南側)と、バイパス終点から全体事業区間の終点(北側)までの二区間に分かれ、拡幅延長はそれぞれ七五〇m。バイパス区間には構造物がなく、バイパス終点から全体事業区間の終点までに一級河川山田川を横断する新山田橋(橋長四〇m)の架け替え工事が含まれる。同橋は現在、富貴沢建設コンサルタンツが詳細設計中。
土木部では、今年度国庫補助道路改築、緊急地方道路整備、地方特定道路整備の各事業を導入し、現道拡幅区間のうち、早期に用地取得した宮環交差点北側延長一〇〇mの拡幅工事に着手した。バイパス区間の用地取得が完了したことから、一挙に新設区間の工事に入ることになった。
今年度はこのほか、宇都宮土木事務所で宮環交差点付近の舗装工事、バイパス終点以北の用地取得に伴う測量業務、物件調査業務委託などを予定。家屋等が密集する南側の用地交渉にも努め、来年度以降の事業進捗を図る。