町田市は市立鶴川中学校移転新築事業の設計をこのほど完了、年度内の工事発注を目指し最終的な調整を進めている。工事完了は十三年度を予定。建物は校舎・体育館・プールを一体化したものとする。市の当初予算では、十三年度までの債務負担行為事業として五二億一四一万円を盛り込んでいる。
建設地は小野路町一九〇五-一ほかに位置する。敷地は約一万九、〇〇〇㎡。施設は校舎・体育館・プールを一体化して建設、規模はRC造四階建て延べ約一万三、〇〇〇㎡を予定。美術室・音楽室・小ホール・学校図書館・技術科室・家庭科室・視聴覚室などは地域開放施設として整備する方針。
新校は教科教室型の学校とし、各学級が授業ごとに教室を移動する。市では一五学級を想定。このためホームベース一五室、教科教室は二七室を整備する。ほか障害学級四室、メディアセンター一〇室、多目的スペース、小ホール(二〇〇人収容)、資料室、管理諸室、学校図書館、食堂・売店などを計画。
体育館はアリーナ、格技室、観客席、倉庫、シャワー室を配置。温水プールは二五m×六コースで水深可変システムを採用、バリアフリー化する。
設計はイヅミ建築設計事務所(町田市042-793-4111)が担当した。
既存の鶴川中は大蔵町一八五二に位置する。校地一万六、二一四㎡に対して校舎はRC造四階建て延べ四、六三〇㎡規模。体育館は六八四㎡の規模。昭和四十二年の建築で、老朽化及び耐震基準不適合のため建て替えを計画、九年六月に「鶴川中学校移転新築検討委員会」を発足し同年十二月まで検討、学区域を考慮して移転することになった。