記事

事業者
群馬県企業局施設課

赤城山頂温泉建設事業、掘削が906mで温泉源に到達

1999/09/21 群馬建設新聞

 赤城山頂温泉建設事業を所管する県企業局施設課は、住鉱コンサルタント東京支店(東京都新宿区、電話03-3205-6035))で進めていた掘削が九〇六mで、温泉源に到達したことを明らかにした。

 近く、専門家などで構成される温泉調査技術委員会で温泉が使用できるかなどの意見を集約、これを受け同課が今後のスケジュールを決定する。

 当面計画では、事業費として四億円余りを予算化、利用方法となる緑風荘への送湯管路工事の実施する方針でいたが、順調に進んだとしても、年内に送湯管路工事に先立つ実施設計委託、年末から12年早々の工事発注となりそうだ。さらに、本格的な温泉利用施設については、基本構想を立ち上げる方針で周囲にある温泉施設及び関係機関と調整を図るため、今後の動向が期待される。

 先行整備する送湯管路工事は、富士見村赤城山の小沼南側の「オトギの森」内で進めている温泉を大沼湖畔の緑風荘まで引湯する。距離的には約三km程度となりそうで、途中にポンプ施設を設置する。管種は温泉専用のPE管またはFRP管となる。

 なお、引湯の基本設計を県温泉協組(前橋市紅雲町1-7-12、電話027-221-4197)、引湯の測量を技研測量設計(前橋市下小出町1-15-3、電話027-233-2761)がそれぞれ担当した。



紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら