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栃木県烏山土木事務所

293号馬頭バイパス事業基準点・中心線縦横断測量業務を10月中に発注

1999/10/05 栃木建設新聞

 県烏山土木事務所は、今年度新規事業に採択された一般国道二九三号馬頭バイパス事業(馬頭町)の基準点、中心線縦横断測量業務を今月中に発注し、年度内に道路詳細設計を委託するなど、早期の着工に向けた事業執行方針を明らかにした。

 先月の用地調査に伴う説明会で地元の基本合意を得たことから、早期に道路平面図の細部、横断構造物の形式等を固める。来年度早期に事業説明会を経て、用地交渉に移りたい考え。総事業費規模は三十億円規模と試算されている。

 馬頭バイパスは整備済みの二九三号小川バイパスの延伸区間とし、一級河川那珂川に架かる若鮎大橋から現道に接続される北向田地内から南進し、一部現道拡幅、一部新設で字押野地内の現道にタッチする。馬頭町中心部を南側にショートカットして烏山方面に向かう県東西の広域幹線道路機能の向上を図る。

 事業延長は三、八〇〇m。幅員一五mの二車線とし、両側に歩道を計画している。構造物は、新設区間に一級河川武茂川を横断する橋梁一基、谷状の地形を横断する構造物が想定され、道路詳細設計に併せてこれら構造物の横断工法も検討していく。

 同地域では、馬頭町が歌川広重美術館の建設を進め、県が那珂川対岸の湯津上村になかがわ水遊園を整備中など大規模プロジェクトが進んでいる。同事務所では馬頭バイパスを、小川バイパスを含めた茨城、栃木の連携軸を強化する重点事業に位置付け、早期着工を目指すことにした。このため年度内に道路計画に基づく現況把握、道路詳細設計を行い、事業説明会への準備を整え、来年度の用地取得に向けた事業費確保を求めていく



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