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栃木県烏山土木事務所

烏山御前山線宮境橋の現橋撤去工事を12年3月メドに工事発注、解体詳細設計は早急に委託

1999/10/08 栃木建設新聞

 県烏山土木事務所は九月補正予算案に二億円の工事費債務負担行為を設定した主要地方道烏山御前山線宮境橋(烏山町)の現橋撤去工事について、今年度の渇水期中に解体工事を急ぐこととし、早急に解体詳細設計を委託。年度末の三月をめどに工事発注する方針を示した。発注にあたっては安全性を重視し、上下部工一括、工種別に上下部工を分離するなどが、今後の検討課題となる。事業費規模は、当初事業費を含め二億円強を見込んでいる。

 宮境橋は、現橋架設個所が一級河川那珂川の建設省直轄区間にあり、新たに架設された烏山大橋の開通と同時に河川障害物として除去する必要があるため。烏山大橋が来年五月の供用開始見通しとなったことから、早急に解体工法を検討、建設省との河川協議を経て渇水期中に発注、新橋開通に合わせることにした。

 同事務所では、解体期間が今季の渇水時期に限られていることから、橋梁解体の効率的な工法を検討する必要があるとして、解体詳細設計を委託することにした。

 現宮境橋は昭和三十七年度に建設。新橋の四〇〇m上流に道路橋一橋、側道橋一橋が供用されている。橋長はいずれも一八二・九m、有効幅員は道路橋五m、側道橋二m。形式は下部工が逆T式橋台二基、張り出し式橋脚三基が道路橋、側道橋を支持する方式。上部工は四径間単純トラス鋼桁橋。

 同事務所は、下部工のうち護岸兼用の橋台二基を残し、河川流下の障害となる橋脚を撤去、上部工をすべて解体する。詳細設計を委託するにあたり、県道路建設課と施工期間の短縮や安全性などについて協議、事務所川の施工方針を説明し了承を得ていく。この後建設省と河川協議を進め、最終的には来年三月の工事発注となる見通しだ。



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