県土木部は二十一日までに、県教委から事業移管を受けた栃木南高校第二体育館新築工事(大平町川連三七〇)について、工事金額が二億円を超える見通しとなったため、本庁監理課から指名競争により入札執行する方針を固めた。来週中にも運営委員会に諮り、指名業者を決定、来月上旬の入札を予定している。機械、電気の各設備工事は、いずれも所管の県栃木土木事務所から執行される見通し。事業費総額は二億五千万円規模。実施設計は(株)大森一級建築士事務所(小山市若木町一-二三-四)が担当した。
第二体育館は、現在の高校敷地内の校庭部分などの余裕スペースを活用して建設する。このため、本体建築工事には校庭内の工作物(防球ネット、鉄棒等)解体工事一式が含まれる。実施設計による施設の構造・規模は、体育館本体がRC一部S造二階建て、延べ一、二六八・八二㎡、校舎と連絡する渡り廊下がS造平屋建て二三一・七五㎡。
事務所執行となる電気設備工事は照明、放送、配線等が含まれる。
土木部ではこのほか、九月補正予算に計上された県教委からの受託事業となる鹿沼高校プール改築工事(鹿沼市万町九六〇)、栃木高校格技場・生活指導室整備事業(栃木市入舟町一一-四)、栃木商業高校夜間照明施設設置工事(栃木市片柳町五-一-三〇)の三件の設計を早期に委託する方針も固め、鹿高プールを県宇都宮土木事務所、栃高格技場等と栃商高照明施設を栃木土木事務所にそれぞれ移管した。
設計は三件とも、来週をめどに入札執行する準備を進めている。このうち栃商高の夜間照明施設は来年三月完成予定で年内にも工事発注、鹿高プールは二カ年継続事業で年度内発注を目指す。
鹿高プールはコンクリートの現プールを解体し、ステンレス製二五m×一六m(四〇〇㎡)のプール、平屋建て約一四〇㎡の付属棟の建設。栃木高格技場・生活指導室は敷地面積が狭いため二階建ての合築工事とし、現在のところS造延べ四八〇㎡の格技場、同延べ三九〇㎡の生活指導室で構成。今年度設計、来年度着工を予定している。