県企業局と竜ケ崎市は共同で、同市大塚町地内の「つくばの里工業団地」の拡張を計画している。当初は昨年度に拡張基本計画を策定する予定だったが、県の大型事業見直しに伴い計画が三年間先送りとなり、現在は両自治体と地元との間で事業見通しについて協議を重ねている。今後、近隣工業団地の分譲状況や経済情勢の進展などを踏まえ、早期の事業再開を目指す。
拡張計画は、現工業団地の北側隣接地の約五八haを新たに造成し分譲するもの。首都圏中央自動車連絡道や、そのアクセス道路となる主要地方道美浦栄線バイパス計画の具体化などによって地域開発の活発化が予想されるため計画された。
拡張基本構想は(株)ミカミ(東京都)が策定。既に全地権者の開発同意を得ている。
当初は、平成十五年度の分譲開始を目標に十年度に拡張基本計画の策定、十一年度に測量調査-などを予定していた。しかし、昨年十二月の県の大型事業見直しによって拡張計画が三年間先送りとなり、事業は一旦休止となった。
現在は、両自治体や地元で組織する研究会などで、今後の事業手法や見通しについて協議を続けている。
地権者の同意を得ていることもあり、両自治体では来年度ぐらいまでに事業進展について見通しを立てたい意向で、今後の経済環境の変化や、阿見東部工業団地など近隣工業団地の分譲状況などを勘案しながら、早期の事業進展を図る方針。
つくばの里工業団地は、昭和五十八年度~五十九年度に約八九・六haが開発され、六十年度から分譲を開始。現在は(株)クボタ(自動販売機)など二五社が立地している。