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栃木県塩原町

下塩原地内の七ツ岩吊橋を来年6月ごろに工事発注

1999/11/05 栃木建設新聞

 「温泉と滝と吊り橋の町」を標榜する塩原町は今年三月に完成した「もみじ谷大吊橋」に続き、下塩原地内の箒川に架橋する七ツ岩吊橋を来年六月ごろに工事発注する。橋詰の園地化整備も同時期に併行して進め同年度末に完成、四月オープンとする整備スケジュールを固めた。同事業は九月補正予算で設計費を措置し、(株)富貴沢建設コンサルタンツ(宇都宮市簗瀬二-一三-二六)に実施設計を委託した。工期は三月末。総事業費約一億円を見込む。

 吊橋は箒川に架ける歩道橋で、架設位置は下塩原地内の塩湧橋(町道福渡四季の里線)下流約五〇〇mの地点。鹿俣川合流点の下流にあたる。左岸側のゆっくりセンター前にある塩原郵便局東側隣接町有地から、福渡地内の右岸側に渡す。

 橋長は約八〇m、幅員は一~一・五m程度、橋梁の構造は未定で、地質調査の結果を待ちたいとしているがトラスト桁、無補剛桁のいずれかになるものとみられる。無補剛桁の場合、二主塔耐風策、また単一主塔も検討の対象になりそう。

 担当の観光課では「自然景観に配慮したオーソドックスな吊橋にしたい」としていることから、もみじ谷大吊橋と同様、無補剛桁が有力視され、近く橋の構造・形状を決定する。

 橋端の園地は左岸側の町有地で四阿などの整備となる。下流の回顧の吊橋から右岸側に延びている渓谷遊歩道と結び、さらに県道あおば通りまでの急傾斜地に歩道を設置していく。近くには塩原温泉ビジターセンター、や天皇の間記念公園などがあり、吊り橋を渡る楽しみに便宜性も加わり観光客に喜ばれそうだ。



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