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茨城県公園街路課

守谷駅周辺整備、連続立体横断施設『守谷駅ペデストリアンデッキ』詳細設計を8月17日に執行

2000/08/08 日本工業経済新聞(茨城版)

 県土木部公園街路課は、常磐新線の建設に伴う関東鉄道常総線・守谷駅周辺の整備で、連続立体横断施設「(仮)守谷駅ペデストリアンデッキ」(北相馬郡守谷町)の詳細設計の入札を今月17日に行う。総事業費は約20億円。スケジュールでは来年度に着工する。

 指名メンバーは、(株)協和コンサルタンツ、(株)建設技術研究所、大日本コンサルタント(株)、(株)長大、八千代エンジニヤリング(株)-の県外(東京都)5社。今回の設計では、横断歩道部、橋梁部(連続部)、下部工(橋脚)、付属施設等の詳細設計をまとめる。策定納期は約150日間を予定。

 常磐新線の建設により、守谷駅では、関東鉄道が1階、新線が3階を走り、これらの中間出入り口として2階部分にペデを建設。道路(都市軸道路)は守谷トンネルとして地下を通過する。ペデは上下から同じレベルで上り下りできる構造となる。

 概略設計によると、守谷駅ペデストリアンデッキは、守谷町事業の自由通路部分から西口側(秋葉原方面)に延長約200m、東側(つくば市方面)に約170mで計画。構造は詳細設計の中でまとめるが、通常の歩道橋などで使われているメタル橋など軽量なものとなるもよう。

 ペデ西口側は西口駅前通り線、国道294号をまたぎ、東口側は東口駅前通り線、みずき野大日線をまたぐ。町の自由通路は関東鉄道の上に整備する。

 構想では、駅前広場などに面する区間は、通行スペースの3m以外に空間的なゆとりをもたせ、賑わい、滞留の場も併せて提供する。滞留スペースは、立ち話、待ち合わせ、ベンチに座ってくつろぐ、まちを眺めるなど歩行者の多用なアクティビティを誘発する。

 また、駅前広場側にはアメニティ性を高めるために植栽とベンチを1m幅の帯状に設け、総幅員を6m確保。眺めの良い位置には、祭り、イベント、バザーなどを楽しむことができる眺望スペースをつくり、幅員を7m確保する。

 一方、町施行の自由通路は、人にやさしいまちづくり事業により、市街地の道路空間と一体となった移動システムとして動く歩道やエレベータ、エスカレータなどを整備する。

 計画では、ペデの建築仕様部分として駅構造の一部となるため、鉄道工事と併せて鉄建公団に委託する。今後は正式に協定を取り結び、来年度着工する。

 ペデの計画概要は次の通り。

【西口側】(県施行)

 ◇秋葉原側から駅方面へ

▼アプローチ

▼単純桁(L約33m)

▼4径間連続桁(L約50m)

▼単純桁(L約27m)

▼5径間連続桁(L約60m)

【自由通路部分】(町施行)

▼建築仕様部(L約42m)

【東口側】(県施行)

 ◇駅方面からつくば市方面へ

▼3径間連続桁(L約77m)

▼4径間連続桁(L約44m)

▼単純桁(L約25m)

▼アプローチ



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