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茨城県道路公社

真弓山有料道路、真弓山トンネル予備設計・3号橋詳細設計等を8月31日に委託

2000/08/18 日本工業経済新聞(茨城版)

 県道路公社は、多賀山系の交通不能区間の解消に向け計画された、仮称・真弓山有料道路(主要地方道・日立笠間線)の整備で、「真弓山トンネル」(日立市~常陸太田市、延長約1・6km)の予備設計と、3号橋の詳細設計等の入札を今月31日に行う。

 真弓山有料道路は、日立と常陸太田の両市境にあたる山地部(多賀山系)の交通不能区間約2・1kmの解消を図るために計画された。

 事業は有料と公共の合併施行を予定。公共を含む全体計画では、常陸太田市幡町から日立市金沢町まで(常陸太田市側区間を含む)の約5・5kmを総事業費約95億円で整備する。

 有料道路区間は約3・4kmで事業費は約40億円。このうち、真弓山トンネルは約1・6kmで計画。周辺一帯は田畑がひろがる山間地なため、地形的な理由からこのほか橋梁など構造物が多く計画されている。

 主な構造物の位置を山側道路側からみると、1号橋、真弓山トンネル、2号橋、3号橋、4号橋の順に並ぶ。

 今回詳細設計を委託する3号橋は常陸太田市真弓町地内に計画。橋長約150mと4橋の中では一番長い橋となる。

 その他橋梁の概略は、1号橋が日立市金沢町地内で、橋長約60m、2径間T桁、詳細設計を八千代エンジニヤリング(株)(東京都目黒区)で担当。2号橋は常陸太田市真弓町地内で、橋長約50m、2径間T桁、詳細設計は(株)虎ノ門コンサルタンツ(東京都港区)。4号橋は常陸太田市真弓町地内で橋長約30m、1径間、詳細設計は(株)ジャスコンサルタンツ(東京都新宿区)。

 真弓山トンネルの予備設計は年度末までの納期を予定。昨年度委託した1、2、4号橋の詳細設計は9月末までにほぼ策定を終える。

 県では、真弓山有料道路から公共で常陸太田市街地部までを結ぶ計画だが、当面のアクセス道路として亀作ルートを整備中。亀作石名坂線から日立笠間線の現道を過ぎた約840m区間で改良を終えた。



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