平山征夫・新潟県知事は23日、新潟グランドホテルで開催された後援会の総会で10月22日の知事選に向けた政策大綱を発表した。「スタート、21世紀、新潟・新しい波」と題した同大綱の冒頭で平山知事は2期8年にわたる県政への取り組みに言及した。「県民1人1人が誇りと生きがいをもって暮らすことのできる新潟づくりに全力を傾けてきた」と述べ、「県民所得の伸長、高速交通体系のネットワークの確立、福祉施設の整備、文化振興の推進」などかなりの成果があがったと表明した。
そのうえで、3期目の県政推進の重点政策として①地域の自立で新潟の価値を磨く地域づくり②21世紀を担ういきいき人づくり③誰もが心豊かに安心できるゆうゆうくらしづくり④みんなの笑顔が輝くのびのび活力づくり--の4項目を強調した。
その中でも特に注目される事業をいくつか紹介する。
▼地球にやさしい地域循環型社会づくり=にいがた「緑」の百年物語県民運動の推進、公共関与の産業廃棄物最終処分場の上・下越での整備。
▼文化・スポーツに親しめる環境づくり=仮称万代島美術館の整備、総合スタジアムに続く野球場、屋内総合プールなどの計画的整備
▼安全で安心できる県土とくらしづくり=災害情報の迅速な提供システムの整備、オフサイトセンターの設置など原子力の安全確保や防災対策の充実・強化
▼IT(情報技術)を活用した社会づくり=高度道路情報システム(ITS)の導入促進、ITを基盤とした情報インフラの充実と情報化施策の展開、万代島におけるIT関連産業の育成と拠点化の推進、行政事務の電子化による電子県庁の実現
▼北東アジアにおける交流の拠点づくり=日本海発信の拠点施設万代島「新潟国際コンベンションセンター」の整備、新潟駅周辺連続立体交差事業の推進
▼人・物・地域をつなぐ交通ネットワークづくり=日本海国土軸形成のための日本海沿岸東北自動車道の早期完成、北陸新幹線の整備促進、羽越ミニ新幹線の早期実現、長岡・上越間も含めた日本海縦貫高速鉄道網の整備、新潟空港3、000m、佐渡空港2、000m化の推進。
















