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埼玉県さいたま県土整備事務所

13年度から国道254号和光富士見バイパス(仮称)朝霞大橋の詳細設計に着手

2001/02/07 埼玉建設新聞

 県浦和土木事務所は13年度から、専用部と一般部とに分けて整備する国道254号和光富士見バイパスのうち、一般部の第1期整備区間2、640m内の仮称・朝霞大橋の詳細設計に着手するとともに、道路部の詳細設計および一部区間の工事発注を予定している。朝霞調節池と新河岸川を一気に跨ぐ朝霞大橋は橋長330mの長大橋で現在、国土交通省荒川上流工事事務所と橋梁タイプなど最終調整が行われており、14年度の下部工発注を予定している。橋梁工事に合わせて道路部分も順次整備し、19年度の供用開始を目指す。

 国道254号和光富士見バイパスは、和光市新倉地内の東京外郭環状自動車道を起点に、越戸川を渡って朝霞市に入り、新河岸川と朝霞調節池を橋梁で跨ぎ、JR武蔵野線をオーバーパスし、県道浦和東村山線、同宗岡与野線などと交差しながら富士見市下南畑地内の富士見川越有料道路と国道254号の交差部まで。延長は6、850m、幅員は36-42m。

 計画では、中央部を高架化し、専用部として同有料道路と接続させる。平均幅員は18m。一般部はその両側に上下線をそれぞれ整備。両線の車道幅員は5・25m、歩道幅員3mほか、植樹帯などを設ける。

 このうち、第1期整備区間に設定されたのは、外環から県道朝霞蕨線までの2、640m。現段階では、外環から越戸川間640mの下り線が暫々定整備されているほか、越戸川に架設する新東和橋の上部工がこのほど発注された。

 13年度は同区間のメーン事業となる、国土交通省施工の朝霞調節池と、新河岸川を連続して跨ぐ仮称・朝霞大橋の詳細設計に着手。

 橋梁は、調節池と河川部の堤防部に橋台を設置(4基)、調整池の囲繞堤に橋脚を1基設置する。

 概略設計は荒川上流工事事務所から東京建設コンサルタント(豊島区)に委託されたが、詳細設計は県からの委託となりそう。工事はすべて県からの発注を前提に協議されているが、囲繞堤内に設置される橋脚については、同工事事務所からの発注も検討されているという。

 詳細設計は一般、専用部ともに仕上げるが、一般部を先行して整備。工事は14年度の発注予定。工期は3か年程度を見込んでいる。

 同じく、詳細設計に13年度、着手するのは、新河岸川から新東和橋までの620m。設計業務とともに、用買収作業を促進する。

 一方、県道朝霞蕨線から朝霞調節池間1、010mについては詳細設計が国際航業(千代田区)で完了、交差点協議も終了している。用地買収率は84%に達しており、同年度内には一部区間の工事もありそうだ。

 第1期のうち、暫々定整備されている外環-越戸橋間については、15年度を目途に上り線の橋梁設計を委託する。

 橋梁規模は現在、施工中の下り線橋梁・新東和橋と同規模となるもよう。新東和橋は橋長25mのプレテンPCホロースラブ橋。設計はパシフィックコンサルタンツ(多摩市)が担当。

 県道朝霞蕨線以北については、具体的な検討は行われていないが、志木市内については以前、市民団体から市内区間全線で地下構造を求める声が挙がっており、地元調整を進めている。

 国道254号和光富士見バイパスは、圏央道川島IC開設後に、富士見川越有料道路から国道254号などを利用して東京方面に向かう交通量の増大が予想されるほか、外環から朝霞市方面に流れる車両も増加しており、地域の慢性的な渋滞解消に期待がかかる路線。同バイパス第1期整備区間は県の道路整備計画(10-19年度)に位置付けられている。



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