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山梨県内大型小売店舗の新規出店計画の状況を公表

2001/02/28 山梨建設新聞

 昨年6月に施行となった大規模小売店舗立地法(大店立地法)に基づき、今月19日現在で届け出のある県内の大型小売店舗の新規出店計画の状況が明かになった。それによると、新設の届出は、長坂町上条地内に計画のJマート長坂店、山梨市内に予定のオギノ山梨ショッピングセンター、小淵沢町に計画される八ケ岳小淵沢アウトレットモール、富士吉田市内の旧トポス跡地に予定の渡東ショッピングセンターの4件となっている。

 これらの対象案件は、今年度から施行の大店立地法にもとづき店舗面積1、000㎡を超える店舗として新設の申請があったもので、同法に基づく届出受理から営業の開始までの手続き期間には8か月ほどを要する。

 対象のうち、Jマート長坂店(本部・東京都三鷹市)は、中央自動車道長坂IC南側の交差点から100m程くだったところにある長坂SCの隣接地。申請にもとづく店舗面積は、4、900㎡で、駐車場(約265台)、駐輪場(約138台)、荷さばき施設(209㎡)などの整備が予定される。

 同案件については、これまで大店立地法にもとづく諸手続きが進み、今月22日に県の「大規模小売店舗立地審議会」で審議され、出店にあたり、駐車場出入口の交通対策や歩行者の通行対策などへの配慮が必要との意見書が県に提出されている。このため、今後、県の意見書を受け、出店者が自主的な対応策を示し、対応が充分と認められれば今春にも着工の運びとなる見通し。

 小淵沢町出口地内では、(株)八ケ岳モールマネジメント(東京都豊島区高田2丁目17番22号)が、衣料品メーカーなどが在庫品を直営で安く販売するショップをテナントとして集約したをアウトレットモールの整備を計画している。

 建設予定地は、来月いっぱいで撤退が決まっているスポーツリゾート施設・マーブ小淵沢の跡地(8・4ha)で、ここに店舗面積5、499㎡や、駐車場(315台)や、駐輪場(100台)、荷さばき施設(200㎡)、廃棄物等の保管施設(75立方m)などをそなえた集合店舗の整備が計画される。これまでに地元説明会を実施、地権者との用地契約の交渉などにはいっており、今後、必要な手続きをすすめ夏頃の着工を目指す。

 また、山梨市下石森地内のつつじ公園南側の敷地(2・1ha)に計画されるオギノショッピングセンターは、同市には初出店となる県内大手スーバーのオギノと、大和情報サービス(東京都)が共同で計画を進めているもの。建物はS造、店舗面積6、050㎡の規模を予定。核となるオギノの店舗と専門店がテナントとしてはいる部分を分けたオープンモール形式とする。このほか、約360台を収容可能な地上駐車場や、駐輪場(約60台)なども整備する。今後の手続きがスムーズにいけば9月頃にも着工となる見通し。さらに同社では今後、富士吉田市下吉田地内の田端土地区画整理事業地内や、韮崎市藤井地内への新規出店も計画しており、順次出店手続き等の準備を進めていく。

 このほか、富士吉田市下吉田地内で昨年1月に閉店したトポス富士吉田店跡地では、同市を中心に店舗展開している食品スーバーの「サンフーズ」と、同ビルを所有する不動産会社・渡東(東京都千代田区)が商業ビルの建設が計画される。

 同地は現在、更地となっているが、新たに低層フロアの2階建てのビルを建設し、一階部分にサンフーズが入居、2階部分には他の入居などを検討し、屋上は駐車場とする計画。出店申請に基づく店舗面積は、2、243㎡となっている。

 新規出店の届出の概要は次のとおり。

【Jマート長坂店】

▼申請者=(株)Jマート

▼所在地=長坂町

▼届出受理日=12年8月22日

▼店舗面積=4、900㎡

【八ケ岳小淵沢リゾートアウトレットモール】

▼申請者=(株)八ケ岳モールマネジメント

▼所在地=小淵沢町

▼届出受理日=12年11月13日

▼店舗面積=5、499㎡

【オギノ山梨ショッピングセンター】

▼申請者=(株)オギノ外1

▼所在地=山梨市

▼届出受理日=13年2月15日

▼店舗面積=6、051㎡

【渡東ショッピングセンター】

▼申請者=(株)サンフーズ外1

▼所在地=富士吉田市

▼届出受理日=13年1月15日

▼店舗面積2、243㎡



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