東京防衛施設局は自衛隊中央病院の改築を計画しており、山下設計(品川区)が担当した基本設計案が明らかとなった。新病院はSRC造地上10階建て、延べ床面積およそ5万㎡の規模。病床数は500床。屋上には大型輸送ヘリコプターも着陸できる。現病院は世田谷区池尻の自衛隊三宿駐屯地に立地し、新病院は敷地内グラウンドに建設する。13年度は山下設計が進めている実施設計を仕上げ、14年度から改築工事に着手し、工期は5年を見込む。
自衛隊中央病院(白浜竜興院長)は、世田谷区池尻の三宿駐屯地内に立地している。昭和31年に建設された同病院はRC造地下1階・地上5階建ての延べ床面積1万9、000㎡の規模。病床数は500となっている。最近は建物そのものの老朽化が目立つことと、災害時にも可能な医療体制、最新式の医療体制の確保を図る上で改築事業に踏み切った。
新病院は駐屯地の目黒区側に位置するグラウンドに建設する。施設規模はSRC造地下3階・地上10階建て、延べ床面積5万㎡の規模で計画している。病床数は500と変わらないとしている。
その他の施設の特徴は、震災などでも適切な医療体制がとれるような応急医療体制の整備、屋上にはヘリコプターの離着陸もできるようにヘリポートも設置する。
現在、山下設計が実施設計を行っており、13年度も引き続き実施設計を進め完了させる。改築工事は14年度早期から取りかかり、5か年事業で18年度の完成を目指す。
完成後は既存病院を解体し、同跡地をグラウンドとする。