埼玉県本庄市は、本庄都市計画区域の整備、開発及び保全の方針において今後の都市計画事業で整備する事項について示した。
今後10年内に整備が位置付けられているものは、道路では、都市間を結ぶ路線整備として▽3・2・13号中央通り線▽3・3・1号金鑽通り線▽3・3・14号東西通り線▽3・4・2号十間通り線▽3・4・15号新駅南通り線▽3・5・12号小島中通り線などとし、新都心地区関連道路も盛り込まれている。
下水道、河川整備に関しては、本庄市水質管理センターの増設、第1処理分区、第2処理分区、第4処理分区、第5処理分区、朝日町土地区画整理、小島西土地区画整理地内の雨水管などの面整備、管渠整備。女堀川、元小山川、備前渠川などの河川改修。
公園は、本庄総合公園26・6ha、(仮称)森と泉公園2・3haがあがっている。
以下、盛り込まれている主な事項について。
【市街地における住宅建設の方針】
市街地開発事業等により道路、下水道、公園、緑地等生活基盤施設の整備を推進、地区計画等を有効に活用するなど総合的・計画的に住環境の改善・保全を図る。都市基盤未整備のままスプロール化が進んでいる地域では土地区画整理事業等を推進。既成市街地の低・未利用地で住宅地としての利用に適した地域は、有効・高度利用を図り良好な住宅市街地の形成に努める。
・老朽木造住宅地区=駅北口地区周辺を中心に老朽化した木造住宅が密集している市街地は、密集市街地整備促進事業等を活用し、不燃化、共同化を図る。
・老朽公共賃貸住宅団地=居住水準の向上、土地の有効利用、居住環境の改善などを図るため、本庄市営住宅建替基本計画に基づく建替えを推進する。
・住商併存地区=住宅、商業施設等が混在している本庄駅北口地区については、商業施設等の主体性に配慮しつつ、住宅、店舗が共存する活力ある地域整備を進めるため市街地住宅総合設計制度等の活用、市街地再開発事業等の推進により、都市型住宅の供給を誘導する。
【都市施設の整備】
▽広域交通=3・6・8号新国道線の市街地部での交通渋滞を解消するため北側にバイパスを配置する。3・3・1号金鑽通り線を延伸し、広域交通の円滑化を図る。
▽都市内交通=東西方向路線:3・3・14号東西通り線、3・4・15号新駅南通り線、3・4・3号南大通り線、3・5・11号杉の根線、3・5・12号小島中通り線等、南北方向路線:3・2・13号中央通り線、3・4・2号十間通り線、3・4・6号蛭子塚通り線等
▽駐車場等=商業業務の拡充に併せ、駅周辺市街地及び新幹線新駅周辺を中心として、附置義務条例の制定を図りながら、官民一体となって駐車場・駐輪場を整備していく。
▽下水道=利根川流域別下水道総合整備計画に基づき、本庄公共下水道の計画区域(全体予定区域1、900ha)の整備を進める。水質管理センターの拡充を図る。
【市街地開発事業実施地域】
▽小島南3丁目地区、西富田地区=小規模開発による市街化が進んでいるため、地区計画の導入を図り、道路の拡幅等の整備を進めるとともに土地利用の検討を行う。
▽北部地区、寿2・3丁目=JR高崎線以北の市街地整備の動向が高まっており、土地区画整理事業等による整備を開始し、計画的なまちづくりを進める。
▽本庄新都心地区=土地区画整理事業による計画的な市街地形成を図る。
【緑地】
▽市街地中心部=元小山川を軸としたレクリエーション区間を整備し、沿岸の若泉公園、城下公園などを遊歩道で結び、リバーサイドコンビネーションパークとして整備する。
▽北部地区=利根川河川敷の整備を中心とし、総合的なスポーツ、レクリエーション施設の整備を行う。