関東財務局は7日に開かれた「国有財産審議会」で和光市の土地を理化学研究所に売り払うことは妥当との答申を受け、その概要を明らかにした。
売却される土地は和光市南2丁目に所在する米軍のキャンプ朝霞跡地。敷地面積は、1万㎡。
理化学研究所は同地に極微細構造実験施設を新築する。今後重要性の高まる10億分の1ほどの極細な単位を扱うことを目指すナノテクノロジーの研究を行うため、大気中に含まれる塵などが実験結果に影響を与えることを防ぐクリーンルームや周辺機器から発生する電磁波が測定データに影響を与えることを防ぐシールドルームを備えた施設とする。規模はRC造地下1階地上2階建て、延べ床面積約4、800㎡。
工事は12月ころに発注し、14年度末に完成を予定している。
設計はNTTファシリティーズが担当している。