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埼玉県戸田市

仮称・芦原小学校建設計画、基本設計業務をプロポーザル方式で

2001/07/27 埼玉建設新聞

 新曽北小学校の分離校として計画している仮称・芦原小学校建設計画で埼玉県戸田市は、今年度当初予算に計上した基本設計業務をプロポーザル方式で実施する方針をほぼ固めた。作業スケジュールは、9月に5者程度を指名するとともに、業者選定委員会を発足させる。業者選定は10月中に決定し、11月までに契約を交わす。9月補正予算では、設計費を繰越明許扱いとし、選定委員会の謝礼金も計上する考え。実施設計は14年度下半期から着手し、15年度当初で工事費を設定、同年9月議会の承認を経て着工、17年4月1日の開校を目指す。施設はデイサービスセンターや福祉機能を備えた複合施設となるもよう。

 仮称・芦原小学校は、新曽北小学校(新曽1367)の児童数増加により、16年度には過大規模校となることが予想されているため、同小を分離して新設するもの。建設地は、新曽土地区画整理事業地内で、用地取得目標面積は1万4、852㎡。

 基本設計は当初予算に1、638万5、000円を計上しているが、プロポーザル方式による業者選定を実施するため、9月補正予算で繰越明許扱いとする方針。

 設計業務委託に向けて市は、9月に業者を指名し、参加意思確認後、業務を委託。業者選定は学識者ら5-7人程度で構成する業者選定委員で審議、10月には1者を絞り込む。業者決定後は先月、第1回目の会合を開いた市民組織による学校建設懇話会からの意見も反映させる。

 基本設計は14年度上半期ごろまでに完了させ、引き続き、同年度内に実施設計まで仕上げる。工事は15年度から2か年継続事業で整備。

 新設校舎は1棟構成で、普通、特別教室のほかに、デイサービスセンターや福祉関連機能を併設した複合化とし、エレベーターの設置も検討されている。さらに、風力発電やビオトープなども盛り込み、環境にも配慮した「エコスクール」を目指す。校舎規模はRC造4階建て、延べ床面積約6、000㎡を想定。体育館、プールは重層化となる。

 当初予算には、基本設計費ほか、767万4、000円の地質調査費を計上。

 仮称・芦原小学校建設に向けて市は、昨年開校した狭山市の入間川小学校を視察。庁内では担当課で組織する建設検討委員会も発足させた。建設地が区画整理事業地内のため、上下水道、電気、ガス整備等を先行して整備し、開校に間に合わせる。

 事業試算額は、用地取得費が84億5、000万円。うち、起債が76億500万円、一般財源は8億4、500万円。工事費は設計、工事費合わせて23億6、166万7、000円としている。



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