埼玉県和光市が市施行で計画している和光市駅北口土地区画整理事業は現在、地権者約620人の合意形成を図っている。年度内には現況補足測量を委託し、14年度から基本計画書、実施計画書などの策定作業に着手する。現段階では15年度の事業認可取得を目指す。
駅北口地区の整備対象区域は、朝霞市境の越戸川、東武東上線、谷中雨水幹線と施工中の中央第2谷中土地区画整理事業をアウトラインとする新倉1丁目地内38ha。地区内には南北に東京外郭環状道路が走っている。
公共施設整備計画は、宮本清水線(W18m)、北口駅前線(16m)と、4、500㎡の和光市駅北口駅前交通広場が都市計画決定済み。
公園は近隣公園1か所と、2、000㎡規模の街区公園を数か所設置。区画街路は幅員6-12mを適宜配置。また調整池は、3万6、000t前後の容量を確保。
土地利用計画は、駅前地区の商業ゾーンを除くほぼ全域を良好な住宅ゾーンに位置付けている。
市は11年度から2か年にわたって地元説明会を開催し合意形成に努めてきたほか、11年度には埼玉コンサルタント(浦和市)が地区境測量業務を行っている。
事業実施に向けて市は、駅近接地に2階建ての現場事務所を建設しており、10月から同事務所で本格的な業務を行う。
同事業区域は、昭和45年に駅北部地域142haを対象に都市計画決定された中央土地区画整理事業施行区域の一部で、先陣を切って地区中央部の中央第2谷中土地区画整理事業が組合施行で工事が進められている。