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埼玉県本庄農林振興センター

上里西部土地改良事業計画書、土地改良区設立約款などの縦覧を推進

2001/10/04 埼玉建設新聞

 埼玉県本庄農林振興センターが計画する上里西部土地改良事業(担い手育成型)の事業計画書、土地改良区設立約款などの縦覧が進められている。事業期間は13年度から17年度までの5年間で、15億7、500万円の事業費を投入する。早ければ11月ごろの施行認可、改良区の設立認可を見込み、測量調査などの発注に移る。換地決定を先行させ、工事は14年度以降に3年程度で完了させる。注目の上里サービスエリアハイウェイオアシス計画には異種目換地で23・1haを充てる計画。

 上里西部土地区画整理事業は、上里町の西部に位置する大字五明の全域、勅使河原、刀帯、藤木戸、長浜の各一部が対象。事業面積は、158ha。区画の大型化、用排水の分離、大型農業機械を想定した道路網の整備を進める計画。

 現況は、農用地が一毛作田46ha、二毛作田以上40ha、普通畑46ha、果樹園15ha。関係戸数は302戸。用水は神流川の五明堰と阿保領用水(パイプライン吐出口)から取水。用水路はほとんどが排水路兼用のフリューム水路だが、断面不足。

 整備については、用水は阿保領用水、国営上里幹線を水源にパイプラインによるかんがい。排水は耕区に沿って小排水路、支線排水路を通じ、御陣場川、忍保川などへ排水する。

 上里幹線からの取水については、新規に10-1号分水工を設ける。

 整備後の土地利用については、輪換耕地70ha、普通畑37ha、果樹園14ha、その他37haとする。

 事業費については、工事費15億円、事務費7、500万円を見積もっている。

 また非農用地については、公共施設用地としてハイウェイオアシス(HO)に充てる上里SA周辺が23・1ha、長浜地内の公会堂建設地とする公共施設用地1、000㎡、地区内北側にハイウェイオアシスへのアクセス道路として県道藤岡本庄線から町道藤木戸勝場線間を結び、面積3・2ha。

 今後は、縦覧終了後、意見書など提出がなければ、11月中にも事業に対する施行認可、土地改良区設立認可が下りる見通しで、その後地元は土地改良区設立へ総代選挙、総代会へと進む。これらは早ければ年内にも進められるため、県本庄農林振興センターからの調査業務など発注は年明けごろからが有力。

 一方、ハイウェイオアシス計画は、土地改良区設立を待って、事業を推進する考えから、当初予算に800万円の設計など委託費用を計上しているものの、十分とは言えず、補正での事業費追加を検討している。ただ、双方の時期的な関係から、12月補正で追加するかは微妙な状況。

 HO用地については、異種目換地として従前所有者に換地され、その後、上里町土地開発公社が取得することになっている。進出する事業者が、公社から買収などの形をとる。

【用水路】

 ▽幹線用水路=最大通水量0・241立方m/S、総延長1、400m、パイプライン、塩ビ管、勾配1/300

 ▽末端用水路=最大通水量0・165立方m/S、総延長1万7、400m、パイプライン、塩ビ管、勾配1/300

【排水路】

 ▽小排水路=計画排水量0-0・76立方m/S、総延長8、600m(開渠8、290m、その他310m)、コンクリート柵渠、勾配1/300、忍保川へ排水

 ▽支線排水路=通水量0・76-2・32立方m/S、総延長2、820m(開渠2、770m、その他50m)、コンクリート柵渠、勾配1/300、神流川、御陣場川へ排水

【道路】

 ▽支線道路2種=全幅5m、有効幅員4m、延長1、900m、敷砂利10cm

【区画整理】

 ▽輪換耕地=面積70・2ha、標準区画100m×100m(1ha)を57・9ha、50m×60m(30・)を12・3ha

 ▽畑=面積50・3ha、標準区画100m×30m(30・)、44・1ha、端区6・2ha

 ▽整地工=1ha、土量17万3、700立方m、表土扱い57・9ha、5万7、900立方m、30・、土量3万6、900立方m、表土扱い12・3ha、1万2、300立方m



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