国土交通省関東運輸局は、常磐自動車道の茨城県内原町、石岡市の2箇所に高速バス停留所(BS)とバス利用者のための駐車場を新たに整備すると発表した。
新設する施設は、高速バス停としてプラットホーム、待合施設、階段・手すり・照明施設で、県バス協会および地元市町が整備。駐車場は、内原BSでは約1400㎡(50台程度)、石岡BSでは約1100㎡(35台程度)を見込み、地元市町が整備する。
今後の計画は、今年度内は、石岡BSの駐車場を整備。来年度前半には、施設設計、許認可手続き、高速バス停の工事、内原BSの駐車場整備を進め、2箇所とも今年10月ごろにオープンさせる。概算事業費は、2箇所あわせて3100万円。
計画では、設置場所は、内原BSが内原町鯉渕地内(県道石岡常北線、鯉渕十字路付近)、石岡BSが石岡市若松2丁目地内(県道石岡下館線、鹿の子橋付近)。
新たに整備する施設は、高速バス停では、乗降用ブラットホーム、待合施設(プラットホーム上、上り線のみ)、駐車場からバス停への階段・手すり・照明(石岡BSの階段は既設)。これらは、県バス協会および市町が整備主体。
利用者用の駐車場は、内原では約1400㎡(50台程度)、石岡では約1100㎡(35台程度)を予定。上り線側に整備する。市町が整備する。
概算事業費は、内原BSが1800万円、石岡BSが1300万円で、市町、バス協会で分担する。
高速バス停と駐車場は、県内と東京都心部とを直結するアクセスとして整備するもの。常磐道には、高速バス停の設置を想定して用意されたバスストップ空間が数多くあり、関東運輸局、県、バス事業者、地元自治体、日本道路公団などの関係者が、バス活用検討委員会を14年4月に設置。協議を重ねて、このほど内原と石岡の2箇所にバス停を設置することで合意した。
運行系統・本数は、現行の東京・水戸線がすべて停車の予定で、内原BSでは上り下り各19便、石岡BSでは上り下り各28便。料金は、内原BS~東京駅が1900円程度、石岡BS~東京駅・新宿駅が1500円程度を見込んでいる。
県によると、駐車場とセットで高速道路の本線上にバス停を新設する「パーク・アンド・ライド」方式は珍しく、県内や常磐道では初の取り組みという。県内の常磐道上に用意されているバスストップ空間は、内原、石岡を含めて25箇所ある。