川場村(関清村長)は、16年度当初予算内容を明らかにした。それによると一般会計総額は対前年度比4・4%マイナスの24億4176万3000円。そのうち土木費総額は3億739万1000円で昨年に比べ35・7%増とした。
一方、特別会計では、下水道事業に4億9725万9000円、水道事業に3436万5000円を計上した。そのうち下水道特別会計では、1億9850万の管路工事費と、川場浄化センターの増築工事の負担金として1億4860万円を計上。建設関係では、村道改良工事に8000万円を計上したほか、湯原集会場建設事業で測量設計委託費210万円、工事費4200万円を確保した。
下水道管路工事は、16年度に水管橋の上部工に着手するほか、L1500mの管路工を促進する。水管橋は天神地内の薄根川に架かり、橋長70mの2径間トラス橋。工事請負締結は議会の承認を必要としており、6月議会へ上程したい考えのため、新年度早々にも工事発注となりそうだ。また工場製作と架設工を分離とするか一括とするかは今後積算業務を進め決定していく。設計は、関東測量(前橋市下小出町3-2-7電話027-232-2111)が担当した。また、管路工については全て開削工法で、管種はVU管(内径150φ)を使用する。工事は、いくつかの工区に分け7月頃から順次発注していく方針。
一方の川場浄化センター増築は、県代行事業となるため負担金1億4860万円を計上した。増築は、処理槽1基を計画しており、処理能力は1日当たり1000立方m、処理方式はOD方式を採用している。設計は日本下水道事業団(JS)から委託を受けた日本工営(●●東京都千代田区麹町5-4電話03-3238-8027)が担当した。
村道改良工事は、谷地生品線と中野中央線の2路線を対象に拡幅工事を実施する。谷地生品線は新年度にL約40mを対象に、現道の幅員約6mを10・5mに拡幅する。発注時期は、補助交付決定を待ってからとなるため流動的だが、6月までには入札を執行したい考えだ。同事業は継続事業で、これまでに全L700mのうち約600mの工事を終了し、17年度中の完成を目指す。一方の中野中央線は、単年度事業で、同線L約100mを対象に拡幅工事を実施する。また一部ボックスカルバートの設置も計画しており、詳細は3月末までの期限で進めている詳細設計により決定する。工事発注は、11月頃となりそうだ。設計は、谷地生品線を外山測量(沼田市横塚町896-9電話0278-24-5278)、中野中央線を技研測量設計(前橋市下小出町1-15-3電話027-233-2761)が担当した。
また、湯原集会場建設工事は、現有施設の老朽化による建て替え新築で、新年度早々にも設計を委託し、工事は下期に入ってからの発注となりそうだ。建物規模は、S造平屋建て、延べ床面積215㎡を予定している。現在の施設は、昭和45年に建設され、規模はW造(一部S造)平屋建て、延べ床面積238㎡。工事は現有施設解体後、同所に新施設を建設する。
建設関連の主な予算計上項目は次の通り(単位千円)。
【総務費】
▽集会場建設測量設計監理委託=2、100
▽同工事=42、000
【農林水産業費】
▽小規模土地改良事業設計測量業務委託=3、780
▽同建設工事=7、800
【商工費】
▽スポーツ広場ナイター照明修繕工事=2、625
▽SL周辺整備工事=450
【土木費】
▽舗装補修等工事=12、000
▽交通安全施設補修工事=1、200
▽村道道路改良工事=80、000
【教育費】
▽普通教室床塗装工事=2、754
▽火災報知器受信機改修工事=1、390
【下水道事業特別会計】
▽管渠維持管理調査委託=2、000
▽下水道管渠詳細設計委託=5、000
▽同工事=1億98、500
▽処理場代行事業負担金=1億48、600
【水道事業特別会計】
▽金山平浄水場ジャーテスター機械器具保守点検委託=1、400