群馬県は16年度の人事異動で、25日に内示した理事及び主要課長に続き4月1日に発令する全ての異動対象者を発表した。県では今回の人事異動の特徴について、<1>現場重視の実現<2>県庁と地域機関の思い切った入れ替え<3>地域機関等からの所属長登用、若手の積極登用<4>事務、技術、分野の垣根を取り外した異動<5>女性職員の活用などを挙げている。さらに、責任ある課題処理や問題解決を行うため2~3年で異動するという従来の考え方を改めたとしている。全国初の理事制導入を機に、人事異動も従来にない大胆な内容となっており、新鮮味があり期待感が高まる。その反面、業務遂行の上で潤滑に作用するのかといった不安材料を懸念する向きもある。(5~10面に異動内容)
●県土整備局
【本庁】
最高責任者の理事には、川西部長が就き、県土整備局長を兼任する。
所属長を見ると、監理課長の引田課長は総務局の人事課長に抜擢され、後任の監理課長には荻原次夫下水道公社事務局長が就任する。課内室の技術調査室長は小阿瀬室長が留任。
用地課長には、商工労働部から引田秀雄産業集積促進室長が異動してくる。
道路関係で新設される2課では、道路企画管理課長に室田道博都市計画課長が、道路整備課長には農政部からの登用となり吉川正敏東部農村整備部長が就任。室田課長異動に伴う後任の都市計画課長には、野村二三夫館林土木事務所長が回る。
また、留任は、交通政策課の遠藤昌男課長、小林俊雄河川課長、米山弘邦砂防課長、唐沢紀雄特定ダム対策課長、阪口進一都市施設課長。沢田賢下水環境課長、茂木恭成北関東自動車道対策室長も名称が変わるだけで実質留任。
一方、建築系では、建築課と住宅課が統合する建築住宅課の初代課長には半田聰建築課長が、堀井偵二住宅課長は建築住宅課住宅担当主監に就任。
【地域機関】
現所長の勇退に伴って所長ポストが空く前橋と太田の土木事務所長は、前橋土木には柴崎温安中土木事務所長が、太田土木には本庁から福田重雄道路維持課長が就く。野村所長の本庁都市計画課長就任に伴って、後任の館林土木事務所長には桜井覚監理課次長が昇任。また、前橋土木の副所長には飯塚敬太田土木事務所主監、太田土木事務所副所長には県警本部に出向していた山田修道路維持課付次長が就任する。不定期異動により空いていた八ッ場ダム水源地域対策事務所副所長には佐々木義行河川課次長が異動する。
特設事務所では、統合される増田川ダム等建設事務所長に粕川博敏増田川ダム建設事務所長が、倉渕ダム建設事務所の平塚照三所長は安中土木事務所長になる。
【県土整備局以外への異動】
道路建設課の佐藤則夫課長が企業局開発課長へ異動し、住宅課の樺沢豊専門官は総務局の管財課長へ、教育委員会管理課建築主監には建築課の横山節夫次長が昇任する。
●環境・森林局
理事及び環境・森林局長に二見秀隆森林保全課長が昇任。
課長級では、大木伸一林業振興課長が林政課長へ、大木課長の後任には増淵守桐生行政森林部長が就く。また、二見課長の理事承認に伴い、森林保全課長には市村良平沼田行政森林部長が異動。
一方、地域機関の行政事務所森林部では、高崎の森林部長に清水尚義藤岡森林部長、藤岡の森林部長に中之条の栗原三郎部長が、中之条の森林部長には中之条保健事務所企画福祉部の堀口修部長が、沼田の森林部長には本庁緑づくり推進センター緑化センターの川畑正史所長が、桐生の森林部長には土木部から長井澄夫技術調査室主席工事専門検査員が、それぞれ就任する。
●農業局
理事には、総務部総務課から加藤光治課長が昇格となり、農業局長を兼務する。
土地改良課と農村整備課を統合して新設される農業基盤整備課の課長には上原訓幸土地改良課長が、また、同課技術責任者の技術調整主監に藤巻宣弘西部農村整備部長があたる。
地域機関では、渋川農村整備センター長に福原亮治農村整備課次長が昇任し、西部農村整備部長には利根の萩原俊作部長がまわり、吾妻農村整備部長は渋川の楯正晴センター長が、利根農村整備部長へは本庁土地改良課から海老沼保治次長が昇格する。
また、東部農村整備部長には、矢野館林センター長が、後任の館林センター長は本庁農村整備課の福島賢二グループリーダーが昇任する。
●企業局
新設ポストの企業局長には、池田秀広事業部長が就き、新井事業部長の勇退に伴う後任に角田勇開発課長が昇任する。
課長級では、前記した土木部道路建設課から佐藤課長が開発課長に出向し、それ以外の本庁課長は留任。地域機関は、東毛建設事務所長に石井章憲東部地域水道事務所長が、東毛工業用水道事務所長に福島実東毛建設総合事務所開発事業部長が、東部地域水道事務所長には笠原衛東毛工業用水道事務所長が異動する。