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3再開発ビル着工へ/東後町A地区は近く/長野市街地整備で

2004/05/11 長野建設新聞

 長野市中心部で進む市街地再開発事業は今年度、3棟の再開発ビルが着工を向かえる。設計が完了し近く施工者選定の運びとなった東後町・権堂町A地区に続き、夏には長野駅前A-1地区、さらに来年1月には長野銀座A-1地区のSBC棟が着工を予定している。各事業の概要と今後のスケジュールをまとめた。

【東後町・権堂町A地区】

 東後町・権堂町A地区市街地再開発組合(清水治男理事長)による組合施行の第一種事業。実施場所はグランドハイツ表参道1号館の南、中央通りと長野西77号線に挟まれたエリア。再開発ビルはSRC一部RC造地上13階・地下1階建て延べ1万1912㎡。1~2階は事務所・店舗、3階以上は分譲マンション(68戸)、地下と1階の一部は駐車場(収容台数95台)に充てる。

 宮本忠長建築設計事務所による設計が納品となり、近く施工者選定作業に取り掛かるもよう。請負者は来月にも決定する。完成予定は来年12月末。

【長野駅前A-1地区】

 長野都市計画(株)(長沢一喜代表)による個人施行の第一種事業。実施場所はA-2地区事業で建設したウエストプラザ長野の西、ターミナル南通り線と長野西812号線に囲まれたエリアで地区面積は0・2ha。

 再開発ビルはSRC造地上13階・地下1階建て延べ約1万2000㎡。13階建て建物とタワー式駐車場(収容台数約110台)、4階建て建物を合築したかたちで、1~5階は事務所・店舗、6階以上は分譲マンション(約60戸)とする。設計はアーキプラン。

 現在、実施設計及び権利変換作業を進めており、夏にも着工の見通し。完成予定は来年秋。

【長野銀座A-1地区】

 長野市問御所町再開発組合(塩沢鴻一理事長)による組合施行の第一種事業。実施場所は中央通りと昭和通りが交わる新田町交差点北東で地区面積は0・9ha。昭和通り沿いにSBC棟、中央通り沿いに銀座棟と2棟の再開発ビルを建設する。

 免震工法を採用したSBC棟は地上10階・地下1階建て延べ約1万5800㎡。1~2階は店舗、3階以上はSBC社屋とする。このほど旧ビル解体工事が直富商事により着工。工期は12月で来年1月には新ビルに着工する。竣工予定は18年前半。

 一方、銀座棟はSRC造地上4階建て延べ約6800㎡。1~2階は商業施設、3~4階は市の生涯学習センターとする。来年早々から通り沿いにある建物の解体工事に取り掛かり、夏には新ビルに着工する。SBC棟同様竣工は18年度前半を予定している。2棟とも設計は日建設計。

 なお、現在三井住友銀行がある新田交差点に面した敷地には750㎡の広場を整備する計画。これに伴い同行は昭和通りを200m程北に行った旧新潟中央銀行長野支店跡地に移転する。既に鹿島建設・北野建設JVにより着工しており、年内完成の見通し。施設規模はS造2階建て延べ約1000㎡。こちらも設計は日建設計。



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