北秋津地区土地区画整理について所沢市は、今年度から「北秋津・上安松地区まちづくり調整事業」の名称で、事業展開を図っている。既に自然環境影響調査をポリテックエイディディ(港区、電話03-3459-1621)に委託、業務を進めている。期間は17年3月いっぱいまで。2か年で調査を行い、17年度には都市計画決定への準備を進める。
地区エリアは、北秋津・上安松の一部で、主に畑地・山林が占める約50・6haの面積。対象地区は、現在市街化調整区域(旧暫定市街化調整区域)の指定を受け、西武線所沢駅にも近い、高い利便性が期待されている。昭和45年に市街化区域に編入、同59年には暫定市街化調整区域に指定され、土地利用の方向性が問われてきた。
事業化に至るまでには、該当地区の樹林にオオタカの営巣が確認されていることから、保護指針に基づき、自然環境を調査。保護方策の検討が必須になっている。
15年度には、戦略的環境影響評価報告書を策定し、公開。説明会などもも開催した。
主な公共施設としては、鉄道を横断する形で、約2kmにわたり東西に貫く、復員18mの幹線道路を整備する。所沢駅東口線から都市計画道路北原安松線までの間。
同線を整備することにより、自動車交通の処理のみならず、市全体の放射状道路網の一部を構成し、所沢駅東口周辺の交通混雑の緩和も期待される。基本方針では、鉄道上部を橋梁で横断する-としている。これにより、良好な市街地として計画的な面整備が図られる。
アセス案作成は、ポリテックエイディディが担当。環境・経済性を考慮した複数のまちづくり案を作成した。