県企業局は、県南水道事務所の利根川浄水場(取手市小文間80)の老朽化に伴う施設更新基本計画策定業務を計画、同業務を行うコンサルタントを選定する指名競争入札を24日に行い、日本水工設計(株)(東京都中央区勝どき3丁目)が1050万円で落札した。策定期間は240日間。
利根川浄水場は、計画能力10万立方m/日(急速ろ過方式)で昭和57年4月に稼働を開始。現在、施設は22年の使用年数を経過し、電気・機械設備の多くの施設が耐用年数を超え、更新時期を迎えている。
そのため今回の業務委託では、電気機械設備の劣化状況を診断し(現場調査、劣化診断)、施設の機能を分析・評価するとともに、電気機械設備の更新のあり方を検討、施設更新案の作成・基本計画の策定を行う。
また、緊急更新が必要になっている遠方監視制御装置(親局1面、子局6面)について実施設計を行う。
現在の利根川浄水場の施設概要は次のとおり。
◇取水施設(取水口、監査槽、監視塔、調圧水槽、沈砂池、取水ポンプ)◇導水施設(導水管)◇浄水施設(着水井、混和池、フロック形成池、沈澱池)◇高度浄水施設(能力5万立方m/日、中間ポンプ棟、オゾン接触棟、粒状活性炭槽、排オゾン処理)◇浄水施設(急速ろ過池、浄水場)◇薬品注入設備(PAC、次亜塩素、苛性ソーダ、硫酸)◇粉末活性炭設備◇送水施設(ポンプ施設、送水管)◇排水処理設備(排泥池、排水池、濃縮槽、天日乾燥床、機械脱水機)。