記事

事業者
埼玉県所沢市

松郷団地は全面建替/住宅ストック総合活用計画

2004/06/10 埼玉建設新聞

 所沢市は「市営住宅ストック総合活用計画」を策定、このほど公表した。計画期間は25年度までの10年間。既存の団地・住棟別活用方針については、計114戸、7棟の建て替えを位置付け、そのうち3棟72戸の松郷団地は、9億円余を投じての全面建て替えになる。

 同計画は、市営住宅およびその他の公共住宅の現況を踏まえ、今後の供給目標や整備方針を、建て替え、改善、維持保全などの手法選択のもと、市営住宅のストックを総合的に活用することが目的。

 活用手法は<1>建て替え<2>全面的改善<3>個別改善<4>維持保全<4>用途廃止--などに分類。それら手法の選定にあたっては、1次~3次判定を実施。その結果、最適改善手法評価を行い、団地別住棟別活用計画を策定するものとしている。

 市営住宅は12団地、29棟、770戸が既存。今回の活用方針では、建て替え7棟114戸、個別改善312戸(耐震改修など2棟50戸、その他9棟262戸)、維持保全11棟344戸とした。

 活用方針別に対象団地を見ると、建て替えは西所沢北団地27戸、松郷団地72戸、愛宕山団地15戸。愛宕山は20年度までに1億9500万円を投じる。西所沢北と松郷は前後期(前期は20年度まで、後期は21から25年度)に分け、実施。西所沢北は前期に11戸を1億4300万円で、後期に16戸を2億800万円で建て替え。松郷団地は前期に48戸を6億2400万円で、後期に24戸を3億1200万円で行うスケジュール。建て替えの際には、直接建設方式のほか、PFIや借り上げなどの手法も検討する。

 このほか個別改善の対象は、耐震改修などが、愛宕山団地50戸、その他は西所沢稲荷団地12戸、愛宕山団地100戸、並木団地150戸。維持保全は上安松団地42戸、西所沢稲荷団地40戸、宮本町団地30戸、泉町団地42戸、久米団地36戸、東所沢和田団地90戸、新所沢けやき通り団地40戸、新所沢けやき通り西団地24戸。



紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら