県は、今年度から小瀬スポーツ公園野球場の改修工事に着手する。グラウンド内野部分や、スコアボード等の改修、夜間照明の設置などを計画するもので、2か年で順次整備を行う。今年度は当初予算で事業費3億1300万余を予算化、あわせて17年度に1億379万1000円の債務負担行為を設定し、グラウンド整備とスコアボード等の改修工事に着手する。スコアボードの改修工事については第3四半期の発注を予定、グラウンド整備についても年度内の執行が見込まれる。
甲府市小瀬町840番地内の小瀬スポーツ公園内にある同野球場は昭和61年に整備されたもので、内野部分がクレイ、外野が天然芝生、グランドの面積は約1万3091㎡。両翼92m、中堅120mの広さで、観客席として内野の固定(7931人)、外野部(芝生1万2、000人)を備えるが、夜間照明設備は現在設置されていない。同球場は、県を代表するスタジアムとして、市町村対抗野球、高校野球大会の決勝会場などに利用されてきたが、県民の「見るスポーツ」のニーズに応え、施設の充実を図るため、改修工事を実施する計画となった。同野球場改修工事に伴う地質調査は萩原ボーリング、設計業務は大建設計にそれぞれ委託し、現在、作業を進めているところ。現時点の計画によると、グラウンド部の改修は、内野部分(クレー)の土の入れ替えや、排水設備が中心。スコアボードについては現在手書きのものを使用しているが、新たに電光掲示板に改修。このほか、放送室他(45㎡)の改修工事も予定している。さらに、ナイターなどにも利用できるように夜間照明(6基)も新たに整備する予定となっているが、同工事は来年度の実施が計画される。これら改修等の整備にかかる2か年の事業費は10億円程になる見通し。