県下館土木事務所管内の7市町村は、9日に開かれた県議会土木委員会県内調査で、基盤整備に関する要望事項を説明した。主な要望事項は<1>県道舟玉・川島停車場線バイパスの整備促進(下館市)<2>一般県道矢畑・横倉新田線バイパスの整備促進(結城市)<3>筑西幹線道路(関城バイパス・鬼怒川新橋)の早期完成(関城町)-など。そのうち下館市要望の舟玉・川島停車場線バイパスの整備では、国道50号バイパス以南から女方地先までの1420m区間について用地補償が進んでおり、一層の事業推進を要望した。
各市町村の要望事項と趣旨は次のとおり。
【下館市】
◆要望事項
県道舟玉・川島停車場線バイパスの整備促進(都市計画道路3・4・31小川・女方線)
◆要望主旨
都市計画道路小川・女方線は、下館市北部に位筺する下館第一、第二工業団地と国道50号を結ぶ幹線道路である。
本路線はJR水戸線を跨ぎ、国道50号から各工業団地へのアクセス性の向上や周辺地域の日常生活を支える道路として、昭和54年1月に延長3200mで都市計画決定された。
昭和63年度から事業が進められ、第1工区(県道小川・川島停車場線から川島小学校まで1064m)、第2工区(川島小学校から国道5号まで717m)の合わせて1781mが開通している。
国道50号バイパス以南から女方地先までの1420mの整備は、平成14年度に地元説明会を開催し、用地補償を進めていただいているが、なお一層の事業推進を要望する。
【結城市】
◆要望事項
一般県道矢畑・横倉新田線バイパスの整備促進について
◆要望趣旨
一般県道矢畑・横倉新田線は、結城第一工業団地から新4号国道へのアクセス道路として、また、小山市の横倉工業団地を結ぶ道路である。
両工業団地、茨城・栃木両県を結ぶ重要な都市基盤整備の根幹的な路線であるが、未改良で狭隘なため相互交通に支障をきたしている。このため、現県道の代替を果たす路線としてのバイパス(結城市側1250m、小山市側400m)整備が周辺住民をはじめ両市の懸案である。
この路線の整備は、結城市、小山市とも県道のバイパスによる整備事業として茨城県、栃木県に対し整備促進を要望し、両県において事業着手に向けた調査・測量・設計が実施されている。
この道路は、本市にとって国道4号バイパスへの重要なアクセス道路であるので、引き続きバイパスの早期完成のため、特段のご配慮を要望する。
【関城町】
◆要望書
筑西幹線道路(関城バイパス・鬼怒川新橋)の早期完成について
◆要望主旨
本町の関本中心市街地を縦貫する主要地方道下館三和線は、歩道部分が未整備のうえ車道幅員が狭く、大型車(約2700台/日)を含む車両(1万1646台/日)が通過するため交通渋滞が頻繁に発生し、地域・住民の生活に大きな支障をきたしている。
これらを解消するため、平成2年12月26日に延長4300mがバイパスとして計画決定され、平成6年度に事業が着工された。
現在のバイパスエ事の進捗状況は、舟木橋(L=156m)および改良工事、約3500mが完了している。
今後とも進捗を図るため、町でも用地交渉等において積極的に協力してまいるので、筑西幹線道路(関城バイパス・鬼怒川新橋)の早期完成のため、特段のご配慮を要望する。
【明野町】
◆要望事項
主要地方道下館・つくば線明野バイパスの整備促進について
◆要望主旨
本路線は、下館市方面と筑波研究学園都市を連絡し、筑西地方拠点都市地域における産業機能の導入や、自然豊かな中でゆとりある住宅地の供給、買い物や娯楽、文化や自然にしたしむなど魅力ある生活圏の形成を促す基幹道路である。
当町においては、本路線の強化整備を新たな交流基盤と据え、その整備効果を文化・レクリエーション機能の充実や新たな工業団地への生産機能誘致、沿道市街地への商業機能などの立地へと結びつけ、魅力と活力のあるまちにしたいと望んでいる。
町でも用地取得に協力していくので早期完成が図られるよう、引き続き特段のご配慮を要望する。
※明野町村田~中根区間、L6960m、W27・0m。平成8年度事業着手。平成11・15年度一部区間工事(L910m)。
【真壁町】
◆要望事項
主要地方道石岡・下館線の整備促進について
◆要望主旨
主要地方道石岡下館線は、本町の産業、流通の基軸であり、県西地方においても常磐自動車道・国道6号線への最短ルートとして地域の発展に必要不可欠な道路である。
本路線の整備促進については、沿線関係9市町村期成同盟会により整備要望を申し上げており、平成8年3月に地元説明会が開催され、その後詳細設計、11年度に自然公園法の許可を得て、12年度は用地買収及びトンネル本体の設計に着手。13年度には起工式を行い取付道路工事の運びとなり、着実に推進が図られ厚くお礼申し上げる。
今後は、トンネルエ事の早期完成を強く要望するとともに、予算措置についても特段の御配慮を要望する。
【大和村】
◆要望事項
主要地方道つくば益子線バイパスの整備促進について
◆要望主旨
本路線は国道50号より当村の東側を縦貫し、つくば研究学園都市に至る重要な幹線道路である。しかし、道路幅員は狭隘のうえ交通量は増加しており、交通安全の確保のためにも早期のバイパスの整備が望まれている。
当路線の整備については、平成9年度がら調査等を実施していただいているが、本村としても円滑な整備促進に向けて努カしていくので、なお一層のご配慮を要望する。
【協和町】
◆要望事項
県道岩瀬・二宮線橋梁整備事業(加草橋)の促進について
◆要望趣旨
本町の小栗地区を横断する一般県道岩瀬・二宮線の加草橋は、旧構造及び狭小で老朽化が進み、災害等が懸念される状況にある。
本事業は、平成8年度から進められ、12年度には国補事業に採択され、14年度までに橋梁設計、測量調査が完了。
小貝川をはさみ町道1032号線の取付道までの1800mについて現在、工事が進められており、引き続き橋梁の架け替え工事等に早急に着手することを要望する。