防衛施設庁の今年度周辺対策事業(第1次分)補助実施計画がこのほどまとまった。それによると、山梨県関係では新規2事業を含む24事業に15億1400万円を補助する。また、沖縄県民の負担を軽減するSACO(米軍の実弾演習)関係では、29世帯の住宅防音事業に2億4400万円、山中湖村が継続で進めている文化交流拠点施設建設に7億3700万円をそれぞれ補助。新規事業として計画されるのは、山中湖村の山中2号線改修と忍野村の山中道線舗装補修。いずれも、今年度に調査や設計等を行い来年度以降の工事実施を予定していく。
このうち、山中湖村の山中2号線改修は、対象延長800m、幅員7mについて改良舗装を実施するもの。今年度に調査を進めた後、来年度に設計作業を行い、18年度に工事を実施するスケジュールを考えている。道路幅員については、部隊車が通行することを踏まえ、現計画より拡幅することも検討対象に上っているとしており、今後の協議の中で最終決定していく意向だ。
また、忍野村の山中道線は、延長約2000m、幅員5・5mの現道の舗装補修を行うもの。今年度に測量・設計を行い来年度から2か年程度での整備工事実施を予定していく。同区間には10m程の橋梁が2橋あり、全体の整備工事の中で掛け替えの必要性についても今年度に検討する。掛け替えとなれば、来年度の設計と18年度の施工が考えられている。
本県関係の補助対象事業は次のとおり。
【周辺対策事業(補助金)配分都道府県別総括表】
◆山梨県=24件(新規2件、継続22件)15億1400万円
【補助金配分都道府県別内訳】
◆山梨県
◇一般障害=継続11件、9億5900万円
◇一般助成=継続3件、9700万円
◇道路改修=新規2件、継続7件、3億900万円
◇調整交付金=継続3件、1億4600万円
【障害防止対策事業(一般障害防止)(補助金)】
◆北富士演習場=神田堀砂防工ほか9(県ほか)【障害防止対策事業(一般障害防止)(工事費)】
◆北富士演習場=与兵衛流砂防工ほか2(県ほか)
【道路改修等事業(補助金)】
◆新規・山中2号線(山中湖村)
◆新規・山中道線(忍野村)
◆鷹丸尾林道(県)
◆富士・山中林道(県)
◆赤坂線(富士吉田市)
◆大明見下の水線(富士吉田市)
◆東富士1号線(富士吉田市)
【SACO砲撃音に係わる住宅防音事業】
◆東富士演習場(29世帯)2億4400万円
【SACO民政安定助成事業(一般助成)実施計画】
◆文化交流拠点施設(山中湖村)7億3700万円