水戸の泉町1丁目南地区第一種市街地再開発事業で、事業主体の再開発組合(内田泰弘理事長)は1日、施設本体建築物の新築工事着工に伴う地鎮祭及び起工式を現地で行った。解体工事が進む施工地内で行われた地鎮祭では、同組合の小貫啓司副理事長をはじめ、来賓の加藤浩一水戸市長、設計・施工関係代表者らが鍬入れや玉串奉奠などの儀式を行い、施工期間中の安全を祈願した。
続いて、五軒町1丁目の「びよんど」に会場を移し起工式を組合、水戸京成百貨店、県及び市など地元自治体、設計・施工者など関係者約160名が出席し盛大に開催。
施主あいさつで、再開発組合の内田理事長は「この度、着工の運びとなり、これもひとえに多くの関係者のご指導・ご支援の賜。県下最大の売場面積を持つ水戸京成百貨店を核に広域からの集客を目指したい」などと感謝を述べた。
また来賓からは、加藤市長が「この泉町再開発事業は、足掛け17年でたどり着いた事業。これを弾みに多くの市民が回遊するかつての中心市街地の活気を取り戻す大きな原動力となることを期待しております」と祝辞を述べ、円滑な工事進捗を望んだ。
同事業は、水戸市の中心市街地の活性化を目的に、県下最大の売場面積となる水戸京成百貨店を核とした大型商業施設を建設するほか、周辺道路の拡幅など公共施設を計画的に整備するもの。
計画では、再開発施設は、店舗事務所棟及び駐車場棟の2棟からなり、北側に店舗事務所、南側に駐車場を配置。
敷地面積は約9614㎡で、施設規模はS造(一部SRC造)地下2階、地上10階建て(高さ約54m)延床面積約7万8100㎡(容積率約650%)、建築面積は約8160㎡(建ぺい率約85%)。
店舗事務所面積は、約5万7200㎡。このうち地上9階・地下1階部分に核店舗の水戸京成百貨店が入居。売場面積は3万4000㎡を占め、初年度の売上目標は300億円。
また駐車場面積は約2万900㎡で、駐車台数は620台を確保。
設計者は(株)久米設計。施工者は、建築工事(解体含む)が鹿島建設・西松建設・蔦屋建設・昭和建設・東洋工業特定JV。空調換気設備工事が高砂熱学工業・暁飯島工業・水戸管工業特定JV。給排水衛生設備工事が三建設備工業・菊地設備工業・冨士開発工業特定JV。電気設備工事が関電工・三興電気・八木岡電設特定JVがそれぞれ担当する。
今後、平成18年1月末に工事完了、オープンは同年3月初を予定している。総事業費は約178億円。