県は、県立水戸産業技術専門学院(水戸市下入野町)に併設する「茨城県立産業技術短期大学校」について、厚生労働省の設置同意を得たため来年4月に開校させると発表した。設置する訓練科は、情報通信科(定員20名)と情報処理科(20名)。
短期大学校は水戸技専の本館内に設置するため、県商工労働部職業能力開発課では、敷地内に別棟(1棟)を建設し、現在の建築システム科と自動車整備科を移す。
別棟(RC造平家建て延べ626㎡)の建設工事は土木部営繕課に委託し、営繕課がこのほど工事を発注した。施工者は、建築が昭和建設・仙波建設経常JV、電気が矢野電設(株)、機械設備が高橋商事(株)。工期は、3件とも来年1月31日までとなっている。
産業技術短期大学校は、幅広い産業分野で必要な情報技術(IT)の人材を育成するため、職業能力開発促進法に基づく短期大学校として、水戸産技専に併設する形で計画した。
訓練科目は、工業製品情報技術の開発に携わるIT技術者を養成する「情報通信科」(定員20名)、情報処理システムの開発に携わるIT技術者を育成する「情報処理科」(定員20名)。訓練期間は両科とも2年間。
入学者枠には身体障害者や社会人などを採り入れ、開かれた短期大学校を目指す。
大学校の整備にあたり県では、今年度予算に設置事業費として3億3121万円を計上。大学校設置に伴う別棟建設工事をこのほど発注した。
今後は、建設工事を進めていくとともに、備品購入(パソコン、経営シミュレーションの購入)、PRパンフレット作成などを行い、17年4月の開校を目指す。
なお、大学校の学校長には、茨城大学工学部教授の宮田武雄氏(65歳)の就任が予定されている。