熊谷市は、15日の市議会一般質問で、合併後のまちづくりを視野に入れて取得するとされる石原地内の旧県蚕業試験場跡地について、県が行った土壌の詳細調査結果および対応策検討の状況、取得後の利用方策などについて、説明した。市では跡地は、公園として利用する方針だが、土壌の汚染物質除去などがあり、用地取得に入れない状況。
旧蚕業試験場跡地は、熊谷市石原3丁目27番地ほかの、面積2・8ha。昨年度県が実施した、土壌などの詳細調査について市執行部は、総水銀は、建物を中心に土壌の浅いところに残っている。カドミウムは、非常に狭い部分に。ダイオキシンは、基準値以上のところは無かったとしている。
また、県の動向については、4月から浄化対策検討会議を設け、浄化方法、対応について検討に着手。市では、指定基準値以下になる部分まで、掘削し、良質土壌を埋め戻すよう要請。県は、会議、市の意見から同方法で対応していく方向で、詳細を詰めている。浄化事業の予算化時期などはメドが立っていないが、早急に進めたい意向、と状況を説明した。
また、跡地内に残る建物に関しても、県が解体し更地にするとしている。
時期未定となるが、整備に関しては、現地の高木などを中心に樹木を残し、人工的な整備を抑えた公園としていく方針。