川口市は17年度予算編成から、「枠配分方式」を導入する。各部に対し一般財源の枠を示し、その範囲内で各部が予算原案を作成するもの。
各課からの予算要求に基づいて財政課が査定する、という従来方式に比べ、部内各課における調整が編成のポイントとなりそう。これにより、各部の自立型組織への転換、責任の所在明確化が図られることになる。
重要事業と経常的経費の2種類で構成する枠配分額は、15年度決算状況と16年度予算を勘案して、既に算出。今月、各部へ通知されている。
17年度の一般財源合計見込み額(歳入)は、899億5328万3000円。16年度の941億5768万5000円に比べて、42億440万2000円の減を試算している。厳しい編成が予想されるが、「人・もの・暮らし・まち・手づくり」の5つの視点を基本にした施策を推進するべく、限られた財源を重点的・効率的に配分する。