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茨城県道路建設課

優先区画用地促進へ/国道125号大谷バイパスの改良

2004/11/27 日本工業経済新聞(茨城版)

 県土木部道路建設課は、国道125号大谷バイパス特殊改良1種事業(美浦村大谷~江戸崎町鳩崎)を進めている。全体計画は2900m、幅員25/14m(暫定2車線)。計画区間のうち、優先区間としている美浦トレーニングセンター入口交差点から阿見町側の現道タッチ部まで約1km区間で用地取得を進めており、今年度に一部地盤改良工に着手した。

 今後は、優先区間の用地取得を来年度までに完了させ、引き続き改良工事を進め、平成20年度の完成を目指す。

 大谷バイパスは、美浦村大谷地内の現道が混雑しており、加えて、大谷地内から江戸崎町佐倉地内までの線形が不良で幅員も狭いため計画された。整備が進む圏央道ICや東京医科大学霞ケ浦病院(阿見町)へのアクセス向上を図る狙いもある。

 事業は平成7年度に着手。全体事業費は23億円で、そのうち工事費は12億円、用地費は11億円。

 予定用地は、全体で地権者約145人、面積約8万1000㎡で、買収に時間を要している。15年度までの事業費ベースの進ちょく率は89%。

 そのため県では、整備効果を早く出すため優先区間を設定。美浦トレーニングセンター入口交差点から阿見町側の側道までの約1km区間を最優先し、用地取得を継続するとともに、今年度に一部地盤改良工に着手した。

 今後は、優先区間の未買収地の取得を来年度までに完了させる計画で、引き続き改良工事を進めていく。完成目標は20年度。

 同バイパスは、地元の国道125号整備促進期成同盟会などから整備促進・早期供用の要望が寄せられており、このほど開かれた県の公共事業再評価委員会でも「優先区間の部分供用による効果の早期発現に努め、事業を進める必要がある」という意見が出されたため、県では、用地取得に一層の力を注いでいく。

 事業コストの縮減策としては、再生材の活用、二次製品の歩車道境界ブロックの大型化などで約1億円を縮減することを見込んでいる。



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