志木市が検討を重ねている、市民プール跡地利用に対策として、市民委員会が仮称・社協会館の建設を穂坂邦夫市長へ提言していたことが分かった。市これを受け、慎重に協議を重ねており、年度末には方向性を打ち出す方針だ。
市民委員会は先月、「旧志木市民プール跡地の活用方策についての提言書」を穂坂市長へ手渡した。内容は、同市社会福祉協議会が行っている地域福祉活動の拠点として、多機能な福祉関連施設、仮称・社協会館を新築。市が無償で土地を貸与し、同協議会が自己資金で施設を建設する―というもの。
同市社会福祉協議会は、介護保険事業としてケアプランの作成、ホームヘルプサービスなどの在宅支援、福祉相談、ボランティア、福祉教育、地域支援などを行っている。
施設の現状は、福祉センター内の一部と借り上げ家屋に分散しており、会議にも支障をきたしている状態。このような状況から、過去にも、総合センターの空き地、救急市民病院の駐車場に社協施設を建設する案が浮上していたが、実現に至らなかった経緯がある。
市民プール所在地は、柏町1-20-19。老朽化と利用者減により、15年3月に廃止されている。敷地面積は917㎡。
15年12月には、利活用についての市民アンケートを実施。結果は、「市民ニーズの高い施設を建設すべき」が41・5%、「公園などの活用を図るべき」が35・3%、「売却して公共サービスに使うべき」が16・3%となっている。