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埼玉県上尾市

広域ごみ処理施設建設へ17年度から協議を/上尾市、桶川市、伊奈町の3市町

2005/01/17 埼玉建設新聞

 上尾市、桶川市、伊奈町は、資源循環型の広域ごみ処理施設の建設を計画。17年度から、2市1町それぞれ経費を予算化し、協議のテーブルに付く方針。そこで事務組合を設立するのかなど、初歩的な段階から検討を行っていくことになる。建設地や年次計画は白紙の状態。規模に関しては、処理能力日量100t以上でなければ国庫補助金交付対象とならないため、それを上回るものになる。

 「スタートラインの前段。各自治体の17年度当初予算が承認されて、初めて動き出す」ため、具体的な構想は未定だが、桶川市・伊奈町の既存施設の耐用年数などから、概ね10年後の完成を視野に入れて、建設構想、計画策定、環境アセスメントなどを進めていくことになる。

 各自治体のごみ処理施設の現況を見ると、上尾市は西貝塚環境センター(西貝塚35-1)、桶川市は環境センター(小針領家1160)が、そして伊奈町はクリーンセンター(小針内宿2005)が稼働している。

 西貝塚環境センターは、日本鋼管の施工で平成10年に竣工。全連で、焼却能力は日量300t。

 桶川市の環境センターはタクマの施工で昭和52年に、伊奈町のクリーンセンターは久保田鉄工の施工で平成元年に竣工。その後、それぞれダイオキシン類削減対策改修工事を実施している。

 桶川環境センターは全連で処理能力日量80t。伊奈町クリーンセンターは准連で同60t。両施設は、新施設完成後には廃止されることになりそう。また桶川市の環境センターについては、過去に地域住民から移転要望が出された経緯もある。

 また上尾市の西貝塚環境センターについては、ごみ量の増加に伴い当初の稼働計画を上回っている状態となっており、新施設稼働により負担軽減を図る。

 新施設では余熱利用の地域還元施設も考えられ、今後の展開が注目される。



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