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埼玉県県土整備部

電線地中化19年度までに123km/バイパス多車線化も/道路プログラム後期計画

2005/02/09 埼玉建設新聞

 県土整備部は、10年度から19年度までの「埼玉県道路整備に関するプログラム」で、前期5年間が経過したことから、後期5年間のプログラムの見直しを進め、その概要を示した。19年度における主な整備目標値を見ると、電線類地中化123km、主要渋滞ポイントの解消を67箇所など。電線類地中化の新規路線では、川越市、志木市など7路線、バイパス多車線化の新規は299号飯能市台工区、254号嵐山町平沢工区など14路線を進める。

 道路整備については11年度に策定した「道路整備に関するプログラム」に基づき進めている。前期が10年度から14年度までとし、前期が経過している間にも社会情勢が大きく転換し、プログラムの数値目標などととの事業進捗について大きな乖離が生じ、後期の15年度から19年度までのプログラムを見直し策定した。

 見直しにあたっては、「選択と集中」、施策によってもたらせた効果・成果を数値で表す「アウトカム指標」、県民ニーズなどを再整理し策定し直している。

 整備目標の達成度と19年度における目標値は、混雑時旅行速度が時速20km未満の道路については605km(14年度)から545kmに、主要渋滞箇所の解消・緩和は33箇所(同)から67箇所、夜間騒音が要請限度以下となる道路割合は41%(同)から60%に、電線類地中化は82・5km(同)から123kmへと位置づけている。

 主な道路整備の個別路線を見ていくと、バイパス整備や多車線化による幹線道路網整備は、新規に125号栗橋大利根バイパス、254号嵐山町平沢工区、同美里町野中工区、299号飯能市台工区を対象。

 さらに都市計画道路にまで対象を広げると主要地方道東松山鴻巣線の南吉見工区、都市計画道路保谷朝霞線の新座市と都境、都市計画道路浦和野田線越谷市元荒川工区、都市計画道路道場三室線さいたま市2工区など。

 インターチェンジにアクセスする道路整備では、新規に県道惣新田幸手線幸手市平須賀工区、主要地方道越谷野田線松伏2工区の2路線を対象とする。

 市街地を迂回する環状道路の整備では、深谷市の都市計画道路西通り線を新規着手する。

 交通事故のない安心して歩ける道路整備では、463号自転車歩行者道整備浦和区本太2工区を新規着手する。

 生活環境を改善する道路整備では、東大久保大井線上福岡市駒林土地区画整理工区、鴻巣桶川さいたま線電線地中化など三路線を取り組む。

 災害から暮らしを守る道路整備では、都市計画道路越谷吉川線吉川橋に新規着手する。

 地域の自立性と競争力を高める道路整備では、都市計画道路中央通り線(川越市中原町)、都市計画道路中央通り停車場線(志木市2工区)、久喜騎西線(加須市下高柳工区)、行田市停車場酒券線など合計7路線を対象に新規に取り組む。



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