農林水産省関東農政局の17・18年度資格審査における、工事成績の付与数値算定方法を明らかにした。同局では今回の審査に際し、▽過去4年間および他の地方農政局管内における工事実績も反映▽VE提案に対するインセンティブを付与▽主観点数の割合を4割程度に拡大―といった見直しを行っており、計算式もそれに伴って変更した。
対象工事は直近4年間に完成した、予定価格250万円を超える工事。まず、各業者の対象工事実績の「工事成績評定」「技術的難易度」「工事規模」から、工事種別毎の、「1件工事あたりの付与数値」を算定する。計算式は、(工事成績評定点)×{1・0+(基本割増)×(工事規模補正)+(優良工事表彰割増)+(技術的難易度割増)}――。
基本割増は、工事成績評定点から65をマイナスし、35で割った数値。工事規模補正は、請負金額が0・9億円未満で1・0、7・3億円以上で5・0、0・9億円以上7・3億円未満の間は、これらの比例配分による割増数値を乗じて補正する。
優良工事表彰割増は、農林水産大臣表彰50%、農村振興局長表彰30%、地方農政局長表彰10%を、割増として加算する。技術的難易度割増は、15年度以降の案件が対象。難易度評定が1で0%、6で60%の割増とし、この間の難易度ランクについては、比例配分によって算出する。
この公式で計算した1件工事あたりの付与数値を平均し、「工事実績件数に応じた倍率を乗じた値」の算定を行う。ここでは、同局管内実績を100%とし、他地方農政局の実績を50%として計算。その後、VE提案評価点を加算し、工事成績の付与数値を算定する。同評価点は、1提案あたり60点、1企業あたり200点を限度として、すべての農政局の実績を集計するもの。