都市再生機構埼玉地域支社は、蕨市と戸田市の行政境に建設を計画している「蕨錦町・上戸田団地（仮称）」（賃貸住宅１棟２３３戸）の工事発注に向け、準備を進めている。中高層建築物届出の審査をこのほど完了し、間もなく建築確認申請を行う見通し。工期は、今年５月末から１９年３月を予定しているが、今年度の工事発注見通しが発表されていないため、まだ確定していない。設計は、同支社業務第一部市街地設計チームリーダーが担当している。

　建設地は、イトーヨーカ堂錦町店の南東側に位置した蕨市錦町１－１２と戸田市上戸田１－２３に跨がった、大日本インキ科学工業蕨工場跡地。敷地面積は８３３６㎡で、更地となっている。また、隣地の空き地が、蕨警察署の移転用地として確保されている。

　ＲＣ造の建物は、１号館が８階、９階、１０階建ての階段状で、これに繋がる２号館と３号館が１４階建て。建築面積は１８５１㎡、延べ床面積が１万８０３９㎡（容積対象１万６６１７㎡）、高さ４１・２４ｍの計画。

　間取りは、１Ｋ、１ＬＤＫ、２ＤＫ、２ＬＤＫ、３ＬＤＫと単身者からファミリー向けの豊富な住居プランになっている。また、ペット共生住宅の特長も持っており、敷地の一角にドッグランのスペースも確保している。

　さらに、敷地内には団地集会室、設備諸室を設置するほか、住戸数の７０％程度を収容する、２層３段の自走式駐車場を１棟建設する。駐輪場は住戸数の２００％分を整備する予定。

　緑地については、建物とドッグランの間を、コミュニティガーデンとして整備する。