まちづくり交付金事業で歴史の小径地区の整備を計画している館林市市民活動推進課は今年度、旧二業見番組合事務所の改修に伴う基本設計や、青柳広内線道路改良工事、駅前交流センターの建設に伴う用地買収、歴史の小径道路改良工事を進める。発注については、8月頃から順次行う予定。
同市では、城下町として歴史的の風情を漂わせ、今なおその雰囲気を残している館林駅東口の「竜の井」から武家屋敷「武鷹館」付近の旧鷹匠町、現在の大手町までの約1・5km、対象面積34・5haを歴史の小径地区として整備する。同地区には、市道が7路線あり、その沿線には市所有の旧館林藩士住宅や毛塚記念館、旧二業見番事務所など歴史的な建物が点在している。しかし、これらの建物を結ぶ、歴史の小径を整備しても人の回避性の向上や交流人口の増加につげることが難しいことから、これらを解消するためにも新たな拠点施設となる複数の地域交流センターや、多目的広場、ポケットパークなどの整備が必要となり、中心市街地の再生を図るためにも住民との合意形成を進め、住民と共同作業で地区全体の活性化につなげていく考え。
旧二業見番組合事務所は、昭和13年に建設された歴史ある建物で、現在は東地区の集会場として利用意されている。規模はW造2階建て、延べ床面積394㎡程度となっており、当初予算には基本設計費510万円を計上している。
駅前交流センターは、年度内に複合施設を前提とした施設構想を専門部会で検討する方針。今年度の当初予算には市土地開発公社が先行して取得した敷地面積231㎡の買い戻し金として用地費2000万円を予算化。
歴史の小径道路改良事業は市道1201号線外1路線の改良を計画。既存道路を延長82m、幅員6~8mに拡幅するほか、認定外道路も延長41m幅員4mに拡幅する。