戸田市は、北戸田駅東1街区再開発組合の設立に伴い、再開発ビルの施設計画や資金計画などを掲載した、事業計画案の縦覧を8月4日まで実施しており、事業認可へ秒読みに入っている。認可取得次第、実施設計を委託する。本体建築工事は、18年9月に着工し、20年12月に竣工する計画。
調査設計費は、総額3億2300万円とし、建築の実施設計に8000万円(17年度)、設計監理に5300万円(18~20年度)の合計1億3300万円を試算。また、権利変換作成費に8300万を設定している。
工事費総額は67億2500万円で、本体建築工事に65億9900万円(18~20年度)、公共施設整備工事に3200万円(20年度)、その他工事に9500万円(18~20年度)を配分。また、18年度早期に実施する既存建物撤去工事などの整地工事に1400万円を別途計上。
このほか、補償費、事務費、借入金利子を加えた総事業費は、79億8500万円。
再開発事業は、新曽第一土地区画整理に合わせて施行するもので、施行区域は、北側を3・4・16朝霞蕨線と区画街路9-4号線、東側を3・4・27北戸田東口駅前通り1号線、西側を3・4・17北戸田駅西環状線、南側をJR埼京線に囲まれた約0・54ha。建築敷地は、道路用地の後退などにより、約4600㎡となる。
建物全体の規模は、建築面積が約3200㎡、延べ床面積が3万1591㎡。このうち、高層住宅棟はRC造一部S造地下1階地上30階建て、延べ床面積2万5736㎡、高さ99m。低層棟の施設棟(店舗・事務所・駐輪場など)は、S造3階建て、延べ床面積1467㎡(駐輪場428㎡)で、自走式駐車場棟(194台)がS造4階建て(5層)、延べ床面積4389㎡。
施設配置は、敷地東側に建設する住宅棟の地下が機械室、1階が店舗、2階がクリニック、3階から30階が1~3LDKの住宅221戸(戸別面積約77㎡)。敷地中央に配置され、住宅棟と渡り廊下で接続される施設棟は、1階が店舗、2階と3階が公益施設、1階と2階に駐輪場が内包される。駐車場棟は、施設棟の西側に接続。
エレベーターは、住宅棟に居住者用2基(1階~R階)と非常用の大型1基(地下1階~R階)のほか、店舗用に1基(1~2階間)、施設棟に1基(1~3階)。
建物周辺では、JR埼京線寄りに幅6m、延長約110mの自転車歩行者専用道路を整備する。インターロッキング舗装を施し、街路灯を10基設置し、高木を4本植栽。
事業協力者は戸田建設関東支店(さいたま市、電話048-827-1301)が参画。住宅デベロッパー、は近鉄不動産首都圏事業本部(中央区、電話03-3271-2481)。基本設計は、都市空間研究所(千代田区、電話03-5688-2525)が手掛けた。