県は5日、平成16年度の県発注工事における県内企業受注上位50社を公表した。それによると、受注額トップは5年連続で早野組(23億1400万円)で以下、<2>コミヤマ工業(15億3500万円)<3>昭和建設(13億9600万円)<4>長田組土木(11億1000万円)<5>秋山土建(10億4300万円)<6>植野興業(10億2300万円)と続く。県工事の受注額は経済対策が盛んに行われた平成10年度の1578億円がピーク。昨年度にはこれが868億円まで落ち込み、平成5年度以降最も減少した。県では、第2期行財政改革プログラムによりさらに段階的な公共事業費の削減をしていくことにしており、建設企業においては、なお一層のコスト削減などの合理化が求められる。
同受注高は昨年度の県発注(総務部、森林環境部、農政部、土木部、企業局)工事をランキングしたもので、JVによるものは同JV構成員の出資比率に応じて按分した。
同年度の県発注額は、2419件で868億円。ピーク時の平成10年度の1578億円と比べると55%と半減に近い落ち込みとなった。
県の発注額は、平成9年度1523億円(4345件)、同10年度1578億円(4622件)、同11年度1187億円(3966件)、同12年度1107億円(3738件)、同13年度1299億円(3576件)、同14年度1077億円(3091件)、同15年度929億円(2527件)、同16年度868億円(2419件)と年度を経るごとに減少。
昨年度ランキングのうち、上位10社中8社は前年度と同じ顔ぶれで、大きな変動はなかった。また、上位50社の中で新たなランクインは20社となった。
同上位への新たなランクインは、扶桑建設、富士島建設、小林建設所、加藤建設、進藤建設、高山工業所、川上建設、笹本工業所、宝建設、河村工務店、早邦建設、田辺建設、天川組、宏和建設、岳麓土建、砂田建設工業、日経工業、コバヤシ工業、依田工務店、市川工務店の各社。
一方、昨年度の大型工事は、<1>県立あけぼの医療福祉センター医療・管理棟改築工事(内藤ハウス・市川工業・依田工務店JV=14億0175万円)<2>県総合交通センター庁舎建設工事(早野組・コミヤマ工業・宏和建設JV=11億6550万円)<3>県立大学新館建設工事(日経工業・樋川建設・興竜社JV=8億9985万円)<4>県立吉田高等学校普通・特別教室棟改築工事(川上建設・タカムラ建設・梶原工業所JV=8億8515万円)<5>県立あけぼの医療福祉センター肢体不自由者更生施設棟改築工事(河村工務店・佐野工務店・山田建設JV=8億4000万円)など。