伊勢崎・佐波地区の大工や左官、とび、板金業者らの伊勢崎佐波職工組合(生方英雄組合長、事務局=伊勢崎市宮子町1211-1電話0270-25-7568)は22日、市内の小中学校や幼稚園などで、傷んだり古くなった建物やフェンスの修繕ボランティアを行った。組合員と伊勢崎佐波高等職業訓練校の訓練生ら総勢約250人が参加し、組合員は訓練生に技術指導して交流を深めるとともに、奉仕活動に汗を流した。
修繕ボランティアは今年で32年目。同組合では夏休み期間に伊勢崎佐波高等職業訓練校の協力を得て、訓練生の育成と奉仕活動を通じて、地元に根ざす身近な職能者として地域貢献してきた。
今年は同校のとび科のほかに木造建築科の訓練生も多く参加。また広域合併に伴い対象となる修繕施設も増加し、教育施設40か所、福祉施設12か所の計150もの修繕工事を行った。
早朝8時、各地に集まった参加者は破損したコンクリートや古くなった壁を直したほか、収納棚を設けたりマンホールの蓋を交換したりと、それぞれの施設管理者の要望に応えた。半日の作業を終えた10人の訓練生は、組合員の熟練した技術を間近で見ることができたと感心していた。
生方組合長は「奉仕活動は32年目となり、親子2代にわたって活動している組合員もいる。修繕工事とはいわば『かゆいところに手が届く』仕事。少しでも地域の皆さんの役に立つことができ、そして地元の職人が頑張っている姿を多くの皆さんに見てもらえて光栄です。これからも継続していきたいです」と話していた。