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埼玉県本庄県土整備事務所

道路詳細など着手/国道254号1・2kmのバイパス建設

2006/01/17 埼玉建設新聞

 本庄県土整備事務所は、懸案となっている美里町の野中交差点を中心とした国道254号の渋滞解消に向け、1200m区間を対象にバイパス整備に乗り出す。このほど、道路詳細設計を井田起業(本庄市、電話0495-72-5100)へ877万円で委託したほか、途中の天神川、猪俣川合流点に計画する新橋予備設計を国際開発コンサルタンツ(千代田区、電話03-3230-2101)に395万円で委託、それぞれ年度末納期で進めている。道路詳細がまとまった段階で地元には再度説明していく構え。順調ならば18年度から用地買収などに取組み、早期の着工を目指している。

 対象となる猪俣交差点は、国道254号が直角に曲がる交差点で、県道小前田児玉線、県道本庄寄居線が集まっている。朝夕のラッシュ時や土日などにも国道側の交通集中による渋滞で、周辺の生活道路に流入し同交差点をショートカットする車輌が多く見られる。

 県では、同交差点の改良、右折レーンの設置などの方策を検討してきたが、抜本的な改善には新ルートの整備が有効と判断。これまでに道路検討調査、測量、道路予備設計を進め、さらに地元説明などでルートを検討してきた。

 ルートは概ね、寄居方向から来て美里町猪俣地内のJA埼玉美里の農産物直売所「万葉の里」から100m程度交差点寄りの地点から左にルートを新設、同町中里地内のセブンイレブン美里町中里店手前で国道に擦りつくもの。現道改良区間なども含め、道路詳細設計は延長約1200mが対象となる。摺り付け部分を除くと約900m区間を新設する計画。また、摺り付け部分はカーブしながら現道にタッチすることになるため、現道からの進入にも考慮する必要があり、交差形態などで警察協議などの進める。

 また、セブンイレブン手前の天神橋上流側に新橋を架設する計画。渡河地点が、天神川と猪俣川の合流点となるため、橋長18mを想定している。予備設計では、上部、下部とも数案をまとめ、桁の高さの課題や建設工事コストなど総合的に勘案して、最適となる構造形式案を求めていく。

 道路建設については、詳細設計を受けての地元説明を年度末までに実施したい考えから、用地買収などは18年度から着手する方向。まとまって確保できれば、最短で同年度内の着工も見込める。一方、新橋に関しては18年度以降、詳細設計などの業務に取り掛かる見込み。



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