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埼玉県江南町

前向きに考える/江南町の合併申入で富岡清熊谷市長

2006/01/31 埼玉建設新聞

 江南町は、熊谷市との合併に向け動き出す。26日の町臨時議会で、議員発議として合併協議会設置が求められ、賛成13、反対3で可決した。これを受け、福田征芳町長は30日、富岡清熊谷市長へ合併協議について申し入れた。富岡清熊谷市長は、「前向きに考えていく。住民意向も見極めるため、市議会と相談しながら進めたい」と述べている。順調ならば、両3月議会に、合併協設置議案が提出される見通し。申し入れでは、合併期日は、19年1~3月、方式は編入と福田町長は話している。

 町は、熊谷市・大里町・江南町・妻沼町合併協議会に参加し、協議を進めたが、16年に実施した住民投票の結果、協議会を離脱。単独運営を進めるため、16年度には20年度までを期間とする「行財政緊急改革プラン」を策定、5年間で21億円規模の財源が不足することから、人件費、公共事業費などの抑制などを進めるとしていた。しかし、短期的には凌げるが、中・長期的に見ると現状のままでは困難な状況にあることが明らかになっている。

 福田町長の合併協議会設置についての正式申し入れを受け富岡市長は、前向きに考えていくとしている。市議会側と意見調整など進め、順調ならば3月定例市議会および町議会に合併協設置議案が上程される見込み。

 昨年10月に誕生した熊谷市は、10年間を期間とする総合振興計画策定を2か年程度で進めることになる。江南町が合併となれば、織り込んで策定することになり、一体的なまちづくりの観点からも、合併時期ギリギリのタイミング。また、江南の町議会任期は、19年3月まで。熊谷市の在任特例も同年4月までとなることから、江南エリア選出議員の不在期間を少なくするのにも適した時期となるようだ。



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